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[2018.03]特集:アフリカ音楽の新しい地図 Dedicated To You, But You Weren't Reading…? ─荻原和也氏の原稿を読んで─

※本特集の荻原和也氏の原稿は、吉本秀純氏が監修したミュージック・マガジン2017年9月号の特集「アフリカ音楽新世紀」を受けて書かれたものですが、双方の了解をとり、吉本氏に荻原氏の原稿を読んで、荻原氏及び読者に伝えたいことを書いていただきました。

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「アフリカ音楽新世紀」が掲載された「ミュージック・マガジン」2017年9月号

文●吉本秀純 text by HIDESUMI YOSHIMOTO

 まず、リスナー層やこれまでの流れを「わざわざ分断するような論じ方」をしたつもりはなく、そのような意図などまったくなかったことは強調しておきたい。あの特集はそもそも、信頼を置いている若手編集者のN氏から、先鋭的にして異能のアフロ・ディアスポラ・サウンドを展開するチノ・アモービのインタビュー記事やSNS上で支持される〝みとこんどりあ〟こと板谷曜子さんが熱心にご紹介されている南アフリカ産の新世代ダンス・ミュージックを絡めながら、普段のミュージックマガジンではあまり取り上げられないアフリカ音楽及びその周縁の音楽を紹介しましょうという提案を受けて僕がそれに応えたもので、むしろ日本における近年のアフリカ音楽受容の流れの〝真ん中〟からスッポリと抜け落ちてしまっている部分を補った内容である。また「西から目線」と批判されれば、現行のヒップホップ/R&Bやインディ・ポップ、クラブ・ミュージック全般、ジャズなどに食い込んでいる様々な新しい形の〝アフリカ〟を抽出することに重きを置いていたのでそうかもしれないが、「いつまでたっても」と言われるとちょっと違う。かつてのアイランドから世界配給されたキング・サニー・アデ、あるいはピーター・ガブリエルやデヴィッド・バーンの一連の活動のような、他ジャンルの聴き手への良き刺激や入口となる動きが、この10数年ほどは妙に〝ナナメ目線〟で軽視され、ワールド・ミュージックと他ジャンルの分断を加速させてきてしまった、というのが僕の見解だ。

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