[2021.10] 来日記念! ルベン・ラダの軌跡を辿る・拡大版 Part 1
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[2021.10] 来日記念! ルベン・ラダの軌跡を辿る・拡大版 Part 1

文●斎藤充正  texto por MITSUMASA SAITO

[著者プロフィール] 1958年鎌倉生まれ。第9回出光音楽賞(学術研究)受賞。アメリカン・ポップスから歌謡曲までフィールドは幅広い。世界のピアソラ・ファンがピアソラのバイブル本として認めている『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』の著者であり、ピアソラに関する数々の執筆や翻訳、未発表ライヴ原盤の発掘、紹介などまさにピアソラ研究の世界的第一人者。ピアソラやタンゴに留まらず、アルゼンチンやウルグアイのロックに関しても早い時期から注目し、ラティーナ誌上などで紹介してきた。

 日本・ウルグアイ外交関係樹立100周年を記念して、何とも喜ばしいことにルベン・ラダの初来日が決定した! このウルグアイの至宝の歩みについては、本誌2015年12月号の特集「小さな音楽大国:ウルグアイ」の中で「黒い魔術師 ルベン・ラダ ―変幻自在の軌跡を辿る―」という一文を設けて一通り紹介したが、あまりにも多彩な活動歴を限られた誌面にギュっと詰め込まなくてはならず、駆け足だったり言葉足らずだったりもした。またその後に入手できた音源、判明した事実もあるので、音源へのリンクも含めながら、改めて拡大版として数回に分けて紹介していきたい。

ルベン・ラダ 来日ツアースケジュール
2021年11月25日(木)15:00開演 カルッツかわさきホール
2021年11月26日(金)15:00開演 鎌倉芸術館
2021年11月27日(土)15:00開演 相模女子大学グリーンホール
2021年11月29日(月)18:30開演 松山市民会館大ホール
2021年11月30日(火)18:30開演 岡山シンフォニーホール
2021年12月01日(水)18:30開演 広島文化学園HBGホール
2021年12月02日(木)18:30開演 宇部市渡辺翁記念会館
2021年12月03日(金)18:30開演 下関市民会館
2021年12月05日(日)14:00開演 日本特殊陶業市民会館フォレストホール
2021年12月06日(月)18:30開演 中野サンプラザホール
2021年12月07日(火)18:30開演 中野サンプラザホール
2021年12月09日(木)14:00開演 久喜総合文化会館
2021年12月11日(土)14:00開演 川口リリア・メインホール
2021年12月13日(月)14:00開演 サンシティ越谷市民ホール
2021年12月15日(水)18:30開演 島根県民会館
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 コンガを叩きながら、時にヨーデル交じりのソウルフルな歌声を披露してくれるウルグアイの至宝、ルベン “ネグロ” ラダは1943年7月16日、モンテビデオのパレルモ生まれ。ラジオで聴いた最初のアイドルはタンゴのカルロス・ガルデルだった。以降少年時代に聴いたのはフォルクローレのアタウアルパ・ユパンキ、メキシコのトリオ・ロス・パンチョス、ブラジルのドリヴァル・カイミ、キューバのセリア・クルス、ジャズのルイ・アームストロング、フランク・シナトラ、ナット “キング” コール……。
 10歳の頃、仮装行列チームのモレナーダに参加、その後ムルガのチーム、ラ・ヌエバ・ミロンガに移る。1950年代後半、ディキシーランド・ジャズのザ・ホット・ブロワーズに入り、芸名リッチー・シルバーを名乗った。バンドにはフェデリコ・ガルシーア・ビヒル(後にクラシックの作曲家/指揮者となり、ラダの作品をもとにした変奏曲も録音)やリンゴ・ティエルマン、ウーゴとオスバルドのファトルーソ兄弟(この3人とは後にオーパで合流)もいて、彼らとの長い付き合いが始まった。ロス・ホット・ブロワーズでは1961年~62年頃に4曲を録音し、EPでリリースされた(次の画像はdiscogsより拝借、向かって左端がリッチー・シルバーことラダ)。

The Hot Blowers “The Hot Blowers” (Antar FP33-104)

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 このうちラダがヴォーカルを務めた2曲「アンジェリカ」「ミル・カリーニョス」は、2006年のロックンロール・アルバム “Richie Silver” (EMI)に板起こしながらボーナス・トラックとして収録されていたが、前者は現在単独でYouTubeで聴ける。

The Hot Blowers “Angélica”

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