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[2017.06]ジョアナ・ケイロスの素顔〜ジャンルを超えて活躍するクラリネット奏者

文●宮ヶ迫ナンシー理沙

 最先端のブラジル音楽シーンを縦横無尽する才女。ハファエル・マルチニやアントニオ・ロウレイロなどのミナス出身の気鋭のアーティストたちとの深い関わりから、ミナス・シーンの中心人物のひとりとして注目がますます高まっている、ジョアナ。昨年スパイラルレコーズの依頼で制作されたアルバム『GESTO』後(2016年9月号本誌インタビュー参照)、『Boa Noite pra Falar com o Mar(海と語る素敵な夜)』と『Diários de Vento(風のダイアリー)』のソロ作2作品が新年早々ほぼ同時に日本に届き、リスナーを驚かせた。リオデジャネイロの彼女のもとを訪れ、対面でのインタビューで、イチベレ・オルケストラ・ファミリア所属時代のことや、ミナスのアーティストたちとのかかわりについて聞いた。


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