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[2018.12]ビアンカ・ジスモンチ 自然体な制作活動

文●宮ヶ迫ナンシー理沙 text by NANCI LISSA MIYAGASAKO

 今年6月に、自身のトリオで3度目となる来日ツアーを行なったビアンカ・ジスモンチ。父、エグベルト・ジスモンチの生誕70年を祝した特別なレパートリーを携えての来日となった。来日ツアー直後に、2016年より制作していたという最新作『Desvelando Mares』をハンガリーのレーベルよりリリース。ブラジルの枠を超えた世界の音楽家たちにインスピレーションを受けてつくられた楽曲からなり、ビアンカのあらたなステップを感じ取れる内容だ。ジャケットには、ビアンカの精神性が語られている。「両親はともにミックスルーツな家系に生まれ、混ざり合いから生まれる豊かさの尊さを感じてきました。ブラジルの土壌に根ざした多様性のなかで、結びつきを追求してきた」と。6月の来日時に、最新のプロジェクトや、父エグベルトへの思いなどを語ってくれた。

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