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[2018.04]風を奏でる音楽家のダイアリー #09 作曲(前編)

文●ジョアナ・ケイロス

 混ざり合う音色がもたらす感覚が、とても不思議だった。それに音色や楽器、音楽性のアイディアを聴きわけることも最初はできなかった。だんだん耳が訓練されて、聴く音を整理できるようになって、低音、高音、ハーモニー、メロディー、パーカッションや、弦、菅などその他の音などが細かく聴きわけられるようになった。馴染みのあった6弦と7弦ギター、バンドリン、カヴァキーニョ以外に、ソプラノ、テナー、アルトのリコーダー、チェロ、バイオリン、コントラバスも咄嗟に判別できるようになった。それから楽団に入ったときに一気に世界が広がった。ホルン、トランペット、フリューゲルホルン、チューバ、ユーフォニアム、トロンボーン、アルト、ソプラノ、テナーサックス、バリトン、クラリネット、フルート、小クラリネット、バスクラリネット…… 13歳くらいのときには、音色と楽器を結びつけようと、一所懸命覚えた。それらの楽器が一緒に音色を奏でることで、人にインパクトと感動を与えるという事象がとても不思議だった。それから17歳のときに入団した交響楽団青年部で、さらに世界観が広がった。オーボエ、ファゴット、コーラングレ、弦楽器群、シンフォニックな打楽器、それらの楽器を使ったレパートリーの音色は豊かで、ダイナミックで、加速したり、減速したり、レガート、スタッカート、フォルテなどのアーティキュレーション、すべてが一つの世界観で、多様なニュアンスを表現する。たくさんの音色が同時に流れ、大勢が演奏し生み出すあの音のかたまりが私たちの身体に響くのを感じる。たくさんの音の中から身体が感じ取るコード、頭に記憶されていくメロディー、すべてが感動的なのだ。まさに魔法。

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