[2019.01]GUINGA STORY ギンガ・ストーリー(後編)
文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA
私は、自分の音楽世界を、ギンガの音楽世界と交換したかった。── パコ・デ・ルシア(音楽家)
ギンガは現代、最も重要かつ深く、独創的な作曲家です。彼の作品は、掘り下げれば掘り下げるほど、複雑で洗練された匠の技が明らかになります。彼の作品は、現代的な作曲を真剣に学ぶ人にとっては避けて通ることのできないものです。ギンガの音楽を聴くことは、単に聴くこと以上に、肉体的な経験です。ギンガの曲は音として届くと同時に、身体と心を経由して、刺激や鳥肌、多くの感情、まだ説明できない豊かな神経感覚の波紋に変わっていきます。── エスペランサ・スポルディング (音楽家)
2019年4月の来日が決定したギンガのキャリアを振り返ります。
(前編〔12月号掲載〕からの続き)
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