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ラティーナ夏セール オススメの10枚(ブラジル盤・サンバ編)

①ARLINDO CRUZ & ARLINDO NETO / 2 ARLINDOS
アルリンド・クルス & アルリンド・ネト / ドイス・アルリンドス
2,090円 →550円(割引: 74%OFF)

 パゴーヂの空気感をそのまま作品にしたゼロ年代の金字塔の一つ『パゴーヂ・ド・アルリンド』(03年)から10余年、第二幕は息子を迎え愛妻バビの命名でプロジェクト名は『ドイス・アルリンドス』に。09年の『MTVアオ・ヴィーヴォ』で父の06年のインペリオのサンバ・エンヘードを歌う当時16歳の少年の姿を思い出す。魚の子は魚、サンビスタの子はサンビスタ。パルチード・アルトにおける歌のスイング感、絶妙なハーモニーのセンスとその上にのっかるロマンチックなメロディー、歌詞。立派な塩辛声で空間を支配する姿は父親譲りだ。本作、ほぼ全編が父子共作だがラスト 15. 「父と息子」はチン・マイアの78年作からのカヴァー。そして今年3月17日、サンパウロ州での同ショーに向かう準備中に脳卒中で倒れた父と、父不在後も1人でショーを続ける息子…。誰もがアルリンドの復帰を待っている。#ForçaArlindo(月刊ラティーナ2017年12月号掲載:船津亮平)

②V.A. / SOM BRASIL - HOMENAGEM A ARLINDO CRUZ
V.A. / ソン・ブラジル——オメナージェン・ア・アルリンド・クルス
3,080円 →1,100円(割引: 64%OFF)

オススメ品上記①から引き続き、アルリンド・クルス。彼をトリビュートしたテレビ番組からのDVD。2011年10月にグローボで放送されたもので、元気な頃のアルリンドを観ることができる。本人も出演しているが、親交あるアーティストがゲストとして登場している。顔ぶれはマルセロ・D2、マリエーネ・ヂ・カストロ、盟友ソンブリーニョ、ベッチ・カルヴァーリョ、そして息子のネト、など多彩なメンバーで番組を彩っている。保存盤として残しておきたい一枚である。

③MOYSEIS MARQUES / PASSATEMPO - AO VIVO
モイゼイス・マルケス / パサテンポ -アオ・ヴィーヴォ
2,640円 →1,320円(割引: 50%OFF)

 モイゼイスの新作はジョアン・ノゲイラ劇場でのライヴ盤。サンビスタ・フォホゼイロの形容詞の通り、洗練されたタンボリンのバチーダにいなたいサンフォーナの音色がのり、次々と登場するフォホー界のゲストに祝祭感満載。バイアォンもショッチもサンバもイジェシャーも自分の胃袋に飲み込み血と肉にしてきたミネイロの音楽史が凝縮された18曲。ラストの「スブルビオ」での敬愛するシコ・ブアルキとのデュオを聴くと、リオの郊外の風景とそこに暮らす人たちの表情までもが浮かんできて、マランドラージェン溢れるラパの若大将から国民的アイコンになる日を嫌でも想像してしまう。(月刊ラティーナ2019年12月号掲載:船津亮平)

CDとDVDがあります。

④DENIS MARACCI & QUINTETO / SAMBA DO PROFESSOR OU ARIEL DE SÉRGIO
デニス・マラシ&キンテート / サンバ・ド・プロフェソール・オウ・アリエル・ヂ・セルジオ
2,530円 →1,100円(割引: 57%OFF)

 日本に置き換えて例えるなら、一橋大学のセンセイが毎週木曜に吉祥寺アウボラーダで主催する「教授のサンバ」は、月曜のショーロナイトと並ぶ人気イベントでお店の顔。お店の20周年を記念したのが本作で、30年代のノエル・ホーザから80年のジョアン・ノゲイラ「創造の力」まで、教授らしく選曲も演奏もまさにエレガントかつ雄弁。デニス・マラッシなるサンパウロ州第二の都市カンピーナスの名門大学ウニカンピの経済学のセンセイは、 一流のサンビスタでもあったとさ…。お店の名前はエンポリオ・ド・ノノ。キンキンに冷えたショッピで喉を潤しながら、彼の地に想いを馳せるべし。(月刊ラティーナ2020年4月号掲載:船津亮平)

⑤NILZE CARVALHO / 40 ANOS
ニルジ・カルヴァーリョ / 40アーノス
CD:2,530円 → 1,771円(割引: 30%OFF)
DVD:3,740円 → 2,640円(割引: 29%OFF)

10代でバンドリンの神童としてデビューし、90年代には日本に長期滞在して毎晩シュハスコ・レストランで歌い、帰国後はラパのサンバ新世代のシンボルの一人となったニルゼ。このライヴ盤はキャリア40年を祝うだけでなく、スルル・ナ・ホーダを抜けて新たなソロ・キャリアへと向かう門出でもある。サンバの名曲からイヴァン・リンスやジョアン・ボスコ作のサンバ、バイーアや北東部の音楽、自作のサンバまで網羅。多くの曲をカヴァキーニョを弾きながら歌い、歌姫にとどまらないミュージシャンシップを備えていることが最大の個性であり魅力だ。また来日してほしい。(月刊ラティーナ2018年12月号掲載:中原 仁)

⑥PRETTOS / ESSÊNCIA DA ORIGEM
プレットス / エッセンシア・ダ・オリージェン
2,090円 → 990円(割引: 53%OFF)

 キンテート・エン・ブランコ・イ・プレートの“黒パート担当”だったマギヌ(パンデイロ)とマウリリオ(カヴァキーニョ)兄弟によるデュオ名義での1st。サンバソウルの 6. 、エミシーダ参加の 8. 、スペイン語の 10. など、サンバ・ヂ・ハイースからヒップホップ、サンバホッキにパゴーヂにラテンと25年間のキャリアを詰め込んだ意欲作。全曲が2人による作品で、忙しない重箱感はあるものの聴後の印象は爽快。2000年にはサンパウロに根を張ったサンバ・コミュニティ、〈コムニダーヂ・サンバ・ダ・ヴェラ〉を立ち上げたりと、もともとキンテートに留まらない振れ幅での活動が特徴的だった2人、デュオ名義での1枚だがあくまで通過点に過ぎないだろうし今後の活動に早くも期待してしまう。それにしてもベッチの先見の明と言ったら…!サンバ史におけるフックアップ文化の最重要人物の一人だったのだなとしみじみ感じてしまった。(船津亮平)

⑦DIOGO NOGUEIRA / ALMA BRASILEIRA AO VIVO
ヂオゴ・ノゲイラ / アルマ・ブラジレイラ・アオ・ヴィーヴォ
CD:2,090円 → 1,254円(割引: 40%OFF)
DVD:3,300円 → 1,650円(割引: 50%OFF)

 聴いていて気づいた。最近こういう、芸能界の匂いがするサンバ歌手が少なくなったなぁと。アミルトン・ヂ・オランダと組んでアフロ・サンバ魂を発揮した『ボッサ・ネグラ』も素晴らしかったが、ダンディーな歌声と抜群の歌唱力に加え、天性のスターのオーラを備えたヂオゴ・ノゲイラには、歌謡ショー仕立ての華やかなステージがとても似合う。この "ブラジル魂" と題する最新のライヴ盤は現代のサンバで幕をあけ、ゼカ・パゴヂーニョにオマージュし、ミルトンやカズーザやゴンザギーニャの非サンバ曲も取りこみ、ジャヴァンの曲をマリア・ヒタと、ベッチ・カルヴァーリョのヒット曲をメドレーでベッチとデュエットし、締めは3パートにまたがる怒濤の名曲メドレー。理屈抜きに楽しめる極上のエンターテインメントだ。亡父ジョアンの魂を受け継ぎサンバの本質をふまえた上で、芸能音楽としてのサンバを体現する姿勢がアッパレ。(月刊ラティーナ2017年2月号掲載:中原 仁)

⑧ZECA PAGODINHO / MAIS FELIZ
ゼカ・パゴヂーニョ / マイス・フェリス
2,420円 → 1,430円(割引: 41%OFF)

 2015年の『セール・ウマーノ』以来となる新作は、ライヴ盤含め24作目となるそう。ヒルド・オーラが牽引する変わらぬ魅力をマンネリととるかはあなた次第。テレーザとのデュオが最&高な「陽は昇る」、アミルトンとヤマンドゥの伴奏がアルバムラストの余韻を味わい深くした「アペーロ」ともう1曲以外は未発表となる。中でも大ラス前のポルテーラ賛歌「平和の白雲」がクライマックスだ。「本作は友人で相棒のアルリンド・クルスに捧げます。願わくは次回作では一緒にスタジオに入れることを…いつもそうだったように」。ゼカの直筆に込められたストレート過ぎるメッセージに、胸を打たれてしまう。(月刊ラティーナ2019年11月号掲載:船津亮平)

⑨MARIA RITA / CORAÇÃO A BATUCAR
マリア・ヒタ / コラサゥン・ア・バトゥカール
2,420円 → 1,320円(割引: 45%OFF)

 2007年の『サンバ・メウ』への、美しすぎるレスポンス・アルバム。単なる続編と位置づけるのは早計だろう。『エロ』と御母堂エリス曲ライヴ盤『ヂスコベルタール』を挟み、マリア・ヒタは再び“テヘイロ”に足を踏み入れた。チアゴ・コスタの鍵盤に代わり、ダヴィ・モライスの弦と当代超一流のサンバ作曲家の作品群が再び集結。当たり前のことだが『サンバ・メウ』には多くの様々な声が寄せられたのだろう。本作、自作曲ではないにしろ、全ての曲の歌詞が力強く神々しくもある。アルリンド・クルス/ホジェー/アルリンド・ネト作の最終曲 13. では彼女はこう歌っている。“私は生まれついてのサンビスタじゃない/サンバが私の中に生まれたんだ/サンバの現場に足を踏み入れた時/パンデイロの音を聞いた時”。これで十分ではないか。全世界のサンビスタにマリア・ヒタはメッセージを送っている。この作品を聴いてどうするかは、自分次第。(月刊ラティーナ2014年6月号掲載:船津亮平)

⑩ARLINDO CRUZ / MTV AO VIVO(DVD)
アルリンド・クルス / MTVアオ・ヴィーヴォ
3,850円 → 550円(割引: 86%OFF)

最後までアルリンド推しになってしまいました。
2008年に収録されたMTVアンプラグドライヴ映像です。ベッチ・カルヴァーリョ、ゼカ・パゴヂーニョなど盟友達ゲスト陣も豪華!集大成とも言えるステージです。元気な姿でまた復活してほしい、その思いでこのライヴを見ようではありませんか!





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