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[2020.12]ナタリア・ラフォルカデ ─ 深化を続けるメキシコのSSW。この10年の活動を追う ─

文●志田朝美 

 2020年11月、第21回ラテングラミー賞の結果が発表された。
 主要部門である「Album of the Year(最優秀アルバム賞)」含む計3部門にノミネートされ、その全部門で受賞という快挙を果たしたのは、ナタリア・ラフォルカデ(Natalia Lafourcade)だ。

 ナタリアは、ハープシコーディストの父とピアニストの母を持ち、クラシックに影響を受けたソングライティングを軸に17歳で音楽活動をスタート。デビュー当初よりグラミー&ラテングラミー賞常連の実力派メキシコ人シンガー・ソングライターである。近年では、ディズニー/ピクサー映画『リメンバー・ミー』(2018年日本公開、原題『Coco』)の字幕版でエンドロールも歌っており、世界から注目を浴びるラテンミュージック界のミューズだ。

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