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ラティーナ夏セール オススメの10枚(ブラジル盤・ノルデスチ編)

①NOVOS BAIANOS / ACABOU CHORARE NOVOS BAIANOS SE ENCONTRAM
ノヴォス・バイアーノス / アカボウ・ショラーレ - ノヴォス・バイアーノス・シ・エンコントラン
CD:2,200円 → 1,320円(割引: 40%OFF)
CD+DVD SPECIAL KIT:7,150円 → 3,520円(割引: 51%OFF)

 96年の再結集から20年を経て2016〜17年に行なったノヴォス・バイアーノスのリユニオン公演の、リオでのライヴ盤。今も瑞々しい永遠の名盤『アカボウ・ショラーレ』(72年)の全曲を軸に、代表曲を網羅している。バンドとしては久しぶりだがメンバー全員が今も現役。フロントの4+1人のうち、パウリーニョの歌はややくたびれた感があるものの、モライスもペペウも元気だし、往年と比べても全く遜色ないベイビーのパワフルでセクシーな歌声は圧巻だ。作詞家のガルヴァオンはドスの効いた語りで存在感を発揮している。インストを交えたサンバの古典から「シェガ・ヂ・サウダージ」まで飛び出す中間部は、ジョアン・ジルベルトとの交流があった『アカボウ・・』の時代を想起させるだけでなく、今では一般化したサンバに対するオルタナティヴな表現が、当時のノヴォス・バイアーノスから始まったという事実にも気づかせてくれる。(月刊ラティーナ2018年3月号掲載:中原 仁)

モライス・モレイラは、今年4月13日に急性心筋梗塞で亡くなりました。

②LULINHA ALENCAR & MESTRINHO /TOCANTE
ルリーニャ・アレンカール & メストリーニョ / トカンテ
2,420円 → 1,320円(割引: 45%OFF)

「ブラジル北東部(ノルデスチ)音楽」のジャンルを確立したとも言うべきルイス・ゴンザーガ(1912~89)とゴンザーガに続いたドミンギーニョス(1941〜2013)はその名を歴史の残した二大アコーディオン奏者たちだが、彼らに続く現代のブラジル音楽で革新的な活動をするアコーディオン奏者二人によるデュオ作品。巨匠たちの楽曲とともに、彼らにオマージュを捧げたルリーニャとメストリーニョ(ジルベルト・ジル『ジルベルトス・サンバ』に参加)のオリジナル楽曲もおさめられている。二つのアコーディオンだけで奏でる音には北東部音楽のいわゆる「土臭さ」や賑やかさはなく、カタカタと鍵盤に爪が当たる音までが耳に心地よく、じっと心静かにゆったりと聴き入りたい作品に仕上がっている。アルバムを締める 12. には、フランス出身の世界的な鬼才リシャール・ガリアーノも曲提供し、録音にも特別参加。(月刊ラティーナ2018年2月号掲載:Lissa)

メストリーニョのインタビュー記事はこちら↓です。

③MARCELO CALDI / A SANFONA É MEU DOM
マルセロ・カルヂ / ア・サンフォーナ・エ・メウ・ドン
2,200円 → 1,540円(割引: 30%OFF)

リオ屈指のアコーディオン奏者にしてシンガーソングライターでもあるマルセロ・カルヂの最新作は久々のインストアルバム(一部歌あり)。この人の魅力はリオ、ブラジル北東部/南部あらゆる地方のテイストが漂う演奏バリエーションの豊かさとグルーヴィな弾きっぷりにあるのだが、その彼の持ち味が遺憾なく発揮された会心の仕上がりとなっている。ゲストの顔ぶれも奮っているが、長年の右腕的存在である仕事人ナンド・ドゥアルチによる鉄壁の7弦ギターが最高。まさに「アコーディオンが僕の取り柄」というタイトルそのままの躍動感と情感に満ちた素晴らしい作品だ。(月刊ラティーナ2018年4月号掲載:上沖央明)

④TRIO NORDESTINO / CANTA O NORDESTE
トリオ・ノルデスチーノ / カンタ・オ・ノルデスチ
2,420円 → 1,694円(割引: 30%OFF)

 ノルデスチ(ブラジル北東)の独特な雰囲気が伝わってきて、棚にしまうのは勿体無いくらい可愛らしいジャケットのトリオ・ノルデスチーノのニューアルバム。「A Morte do Vaqueiro」(ルイス・ゴンザーガ、ネルソン・バルバーリョ)などの有名曲を含む全14曲。スペシャルゲストとして、ゼカ・パゴジーニは 2. 、ルシー・アルヴェス 8. を迎えた豪華版だ。特に、ルシー・アルヴェスの低くて力強い声がカーカラー(南米の鳥)のようで素敵だ。このアルバムは、ブラジルで最も古いフォホートリオが2018年で60周年を迎えるということで、巨匠である、ルイス・ゴンザーガ、ドミンギーニョス、ジョアン・ド・ヴァリ、マリネース、ジャクソン・ド・パンデイロ、ゴルドゥリーニャをオマージュしてリリースしたものである。フォホー好きの人も、聴いたことがない人も、ノルデスチが感じられて、楽しめること間違いなしの1枚!(月刊ラティーナ2017年10月号掲載:岩佐智子)

⑤XAXADO NOVO / SERTÃO CIGANO
シャシャド・ノヴォ / セルタォン・シガーノ
2,640円 → 1,430円(割引: 46%OFF)

サンパウロとリオグランデ・ド・スル出身のメンバーによる四人組フォホーバンド(現在は5人編成)の1stアルバム。サンフォーナ(アコーディオン)がなく、その代わりにハベッカがメロディを奏でる。ギター、ピファナ(笛)、打楽器の構成となるが、他にもダヴル(中東のザブンバ)、シタール、トルコのクラリネットが加わり、アラブ文化の影響を強く受けている。伝統的なフォホーを演奏しつつも、アラブの文化が見事に融和されており、ブラジル文化の多様性を強く感じる。2015年のイタウナスで行われた全国フォホーフェスティバルで「最優秀音楽賞」と「最優秀ザブンベイロ賞」を受賞した実力派バンドである。

⑥ELBA RAMALHO / EM CORDAS, GONZAGA E AFINS (CD + DVD)
エルバ・ハマーリョ / エン・コルダス、ゴンザーガ・イ・アフィンス(CD + DVD)
2,970円 → 2,079円(割引: 30%OFF)

ブラジル音楽活性に寄与するコスメブランド、ナトゥーラが助成したエルバ・ハマーリョのデビュー35周年を記念したツアーの収録盤。テーマは「ルイス・ゴンザーガへのオマージュ」。女流フォホーの旗手としての功績は計り知れないエルバだが、自らは傍らに控え「王」を全面に称える淑やかな姿勢が心憎い。この特別な舞台は、ペルナンブーコの敏腕インスト集団サグラマとクアルテート・エンコーリのストリングスによるオーケストラ編成。ショーはゴンザーガの代表曲を紡ぎつつ、折々にジルやアルセウ・ヴァレンサ、ドミンギーニョスらの曲を配した演出はノルデスチへの一大叙情歌劇の趣だ。オーケストラの艶やかさと深み、壮大なスケール感のなか、舞台の中心に女一人、朗々と歌い上げるエルバの凄みは圧巻。ゴンザーガ唯一とされるマラカトゥ曲には急逝したナナ・ヴァスコンセロスの名演も光る。かつてない極上のノルデスチを愉しめる大人のための盤だ。(月刊ラティーナ2016年5月号掲載:谷口 洋)

⑦ALCEU VALENÇA / A LUNETA DO TEMPO - TRILHA SONORA ORIGINAL DE ALCEU VALENÇA (2CD)
アルセウ・ヴァレンサ / ア・ルネタ・ド・テンポ -オリジナルサウンドトラック- (2CD)
3,190円 → 990円(割引: 69%OFF)

 ブラジル北東部音楽界の重鎮で、レシーフェのカーニヴァルはこの人なしに成り立たないといわれる大御所、アルセウ・ヴァレンサ。本作は彼が初めて映画監督として手掛けた映画『ア・ルネタ・ド・テンポ』の2枚組サントラだ。1999年、父の葬儀の為に地元に帰省、幼少の頃に聞かされたランピアォンとマリア・ボニータの物語を思い出すと自分の手で映画化することを決意、15年の月日を経て2014年にクランク・アップ、2016年にブラジル国内で一般公開された。もちろんアルセウ本人が挿入曲を手掛け、この映画の為に80曲以上も書き下ろし、そこから厳選収録した。シャシャード、バイアォン、ショッチ、ココといった北東部伝統スタイルからマンギビートまで用いた楽曲群は、アルセウのキャリアの総括的な内容とも受け取れる。それは本作が本年度グラミー賞にもノミネートしたことからも伺えるだろう。尚、作中本人もカメオ出演している。(月刊ラティーナ2016年12月号掲載:Willie Whopper)

⑧JAMMIL / DE TODAS AS PRAIAS AO VIVO
ジャミル / ジャミル・ヂ・トーダス・アス・プライアス・アオ・ヴィーヴォ CD:1,980円 → 550円(割引: 72%OFF)
DVD:2,640円 → 880円(割引: 67%OFF)

08年の大ヒット曲、'Tchau,I Have to Go Now'が印象的なジャミル。しかし、極太ヴォーカルでバンドを牽引していたトゥカ・フェルナンデスは11年にソロに転身。後を受けた現在のレヴィ・リマ以降、艶っぽい生音のメロウなサーフミュージックバンドとして生まれ変わった。「レヴィ後」初のライヴアルバムとなる本作はサルヴァドール収録。12年に彼の名を知らしめた代表曲'Colorir Papel'、'Mil Poemas'を含む全11曲+マセイオでのプラグド・ライヴ3曲の構成。ゲストにソヒーゾ・マロートのブルーノ、美メロで鳴らすサンパウロのラップバンド、ポロを迎え、それぞれレヴィが客演として参加したヒット曲を披露している。アシェーのリズムを絶妙なスパイスに、生音の響きとレヴィの甘い歌声から生み出される当代ジャミルの爽やかなグルーヴ感が存分に楽しめる一枚だ。(月刊ラティーナ2016年1月号掲載:谷口 洋)

⑨ILÊ AIYÊ / BONITO DE SE VER (CD)
イレ・アイェ / ボニート・ヂ・セ・ヴェール(CD)
2,420円 → 880円(割引: 64%OFF)

昨年、創立40周年を迎えたバイーアの偉大なるブロコ・アフロの初ライヴ盤(DVDも同時発売)が、一昨年の収録から2年を経て遂に世に出た。音楽監督は前作『25アノス』もプロデュースしたアート・リンゼイ。長年、イレを支えてきた歌手がごっそり抜けて顔ぶれが一変した時期の録音なので、新しい歌手勢の声の力に多少の物足りなさを感じるが、そこを補って余りあるのがマルガレッチ・メネーゼス、ダニエラ・メルクリ、ベト・ジャマイカといった豪華なゲスト勢。中でも"イレは歌と打楽器だけ" の掟を破ってギターを弾きながら自作のイレ讃歌を歌うカルリーニョス・ブラウンは、さすが永遠の問題児だ(笑)。神々しい躍動美を視覚を含めて体感できるDVDも良いが、CDで音だけ聴くほうがイレの音楽のダイナミックな波動が伝わり、打楽器のアンサンブルがカンドンブレの伝統に深く根ざしていることも実感できる。アシェー!(月刊ラティーナ2015年9月号掲載:中原 仁)

⑩BABADO NOVO / AO VIVO NO PELOURINHO (DVD)
ババド・ノーヴォ / アオ・ヴィーヴォ・ノ・ペロウリーニョ (DVD)
3,190円 → 880円(割引: 72%OFF)

「ヘア、靴、シリコン、ガソソリン、1ヶ月に15000(ドル)」。メンテナンスやら何やらにお金がかかる女性について歌ったシングル曲 3. (セルタネージョ歌手ともコラボ)も記憶に新しいババド・ノヴォのペロウリーニョ広場ライブDVD。Banda Sarypaのヴォーカリストだったマリ・アントゥネスが2012年に新ヴォーカルとして加入し、バンドの勢いを見事に復活させた。2013年のカーニヴァル代表シングル 14. 、アホッシャやパゴージ・バイアーノのリズムを巧みに取り入れた 13. のダンスパフォーマンスがこれまた素晴らしい。 8. や 15. など、クラウジア・レイチボーカル時代のヒット曲はもちろん、 9. では御大カロリーニョス・ブラウンと、また 18. では元Grupo Revelaçãoのシャンヂとともにサンバとアシェを融合した楽曲を歌い上げている。今年はアシェ30周年、勢いのあるバンドの演奏とマリの初々しくも安定したパフォーマンスをご堪能あれ!(月刊ラティーナ2015年6月号掲載:成田久美子)

↓CDもあります。



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