見出し画像

[2018.11]【連載 TÚ SOLO TÚ #223】エディ・パルミエリ、代表曲ばかりを集めた、 最新アルバム『Full Circle』をリリース!

文●岡本郁生

 御年81歳。ニューヨーク・ラテンのマエストロ、ピアニスト/バンド・リーダーのエディ・パルミエリの最新アルバム『フル・サークル』が届いた。

画像1

画像2

 昨年リリースされたラテン・ジャズ・アルバム『サビドゥリア』から1年とちょっと、というハイペースである。

 昨年7月、来日した際に会ったとき、「このアルバムは、これまでに録音された最も偉大な〝ダンス・ラテン・ジャズ・アルバム〟だ。すべての曲に信じられないようなメンバーたちが参加していて、私はとても誇りに思っている。これと同じぐらいの、あるいはもっと良い作品は今後二度と作れないだろう。だからもうラテン・ジャズ・アルバムはやらない」と語っていたパルミエリ。さらに、「20人編成のオーケストラ〝ルス・マジョール〟によるアルバムがもうすぐ出る。妻に捧げたもので、ヒルベルト・サンタロサが5曲、エルマン(・オリベーラ)が5曲歌い、カルロス・サンタナも参加している。今年の暮れか、来年早いうちには出したいね」ともいっていたので、もしかしたら…と思ったのだが、今回の『フル・サークル』は話に出たルス・マジョールとは別物だった。しかも、いろんな予想を(いい意味で)裏切って、なんと!彼の代表曲ばかりを取り上げたアルバムとなっているのである。

続きをみるには

残り 2,580字 / 3画像
このマガジンを購読すると、世界の音楽情報誌「ラティーナ」が新たに発信する特集記事や連載記事に全てアクセスできます。「ラティーナ」の過去のアーカイブにもアクセス可能です。現在、2017年から2020年までの3.5年分のアーカイブのアップが完了しています。

「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活…