[2021.03]コロナ禍に別れを告げるべく開催されたコロン劇場の歴史的コンサートの動画のすべて!!!
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[2021.03]コロナ禍に別れを告げるべく開催されたコロン劇場の歴史的コンサートの動画のすべて!!!

文●編集部

 このところピアソラの記事の掲載が多くなっているのは、今年生誕100年を祝うピアソラの誕生日が1921年3月11日で、しかも、この日を挟んで、コロン劇場でピアソラ100の歴史的イベントが開催されているため。今年は世界中でピアソラ100のイベントが開催されるので、編集部ではそれぞれのイベントに注目していく。

 まず、上はPiazzollaの1983年のコロン劇場ライブ映像。ピアソラは、マル・デル・プラタで生まれ、幼少期にニューヨークに渡り、そこで父親がなけなしのお金で手に入れてくれたバンドネオンををもつことに。16才でアルゼンチンに戻り、17才の時にエルビーノ・バルダロの演奏に感動して本格的にタンゴの道へ。1939年に、当時最先端のトロイロ楽団に入ると、メキメキ頭角を著す。1954年、タンゴに限界を感じ、渡仏。そこで、クラシックの作曲法をナディア・ブーランジェに師事するが、彼女から「君の本質はタンゴ」と指摘され、タンゴの革命を目指したと言われる。しかし、アルゼンチンといえば非常に保守的な事で有名。ピアソラがいくら海外で認められはじめても、アルゼンチンではそうではなかった。70年代の中頃になっても、モーレスは入場料100ドルでも何日もコロン劇場をいっぱいにするのに、ピアソラは50ドルの入場料でもライヴハウスを一杯にできない、等と陰口をたたかれたことも。しかし、海外での評価が急激にアルゼンチンに届きはじめたことや、あのフォークランド紛争で、軍事政権が転覆、民政になった1983年、ピアソラはコロン劇場での初コンサートを大成功させたのである。それでも、彼の主戦場は海外だった。しかも世界的な本格的ピアソラ大ブームは彼の死後...そんな過去をもつアルゼンチンのブエノスアイレスで、しかもコロン劇場が彼の生誕100年を祝うという。普通だったら世界中を駆け巡る大ニュースだが、ブエノスは現在世界と同様コロナの猛威に晒されている。しかし、このコロナの収束に今回はピアソラ・コンサートでブエノスアイレス市が動いた、というわけだ。まさに、ブエノス市民の情熱はタンゴ、しかもピアソラからはじまった!?

 だが、盛り上がっているのは7月9日大通りでの抗議活動だけ。コロン劇場の廻りも閉店に追いやられた店が多く、このパンデミックに街がいかに痛めつけられたかを物語っているよう。総監督のマリア・ヴィクトリア・アルカラスが、ブエノスアイレス市政府代表のオラシオ・ロドリゲス・ラレッタ、内閣官房長官のフェリペ・ミゲル氏、市文化大臣のエンリケ・アボガドロ氏を伴って、今シーズンの正式なオープニングを発表したが、客席はまばら。実際には開幕までには大変な苦労があった。しかし、市民にはすべてが無料で入場券が配られ、しかもネット配信されてたが、その視聴率は高かったという。

 エンリケ・アボガドロ大臣は、現在のこの国での文化の役割について以下の様に話した。「昨年、最も大きなギャップを感じたのは文化的な分野でしたが、これは必要なケアをして戻らなければならないと認識しています。私たちが計画しているオープニングは、あらゆる分野との対話の中で行われており、すでに50%の協力を手に入れています。映画館、劇場、ギャラリー、美術館はすでにオープンしていますが、今度はコロンを再びオープン。これは大きな一歩です」と。そして、このパンデミックの中、劇場のスタッフが1年間維持してきたストリーミング番組の重要性を強調した。「このことの成果は市民と劇場を繋ぐだけでなく、劇場を通して私たちの文化と、世界中の観客を繋ぐという新しい方法を発見した」と胸を張った。

 それに比べて、我が国は緊急事態宣言の継続or延長という問題すら、政治家間の駆け引きだけが目立って、疫病そのものの克服については興味がないようにすらみえる。そんな具合だから、文化については誰も真剣に論じるわけがない。音楽家や舞台人、それらを取り巻く文化関係者の苦痛、苦悩などには考えも及んでいない。文化とは、日本の彼らにとっては余裕ができたらはじめて遊べるもの...なのだろう。未だに文化「庁」という処にも、すでにこの国の姿勢も見えてきているのだが...

 まぁ、アルゼンチンでもこのイベントの開催は簡単ではなかった。コロナ禍の中練習だってままならない中、それでもステージに登った音楽家たちは精一杯の歴史的コンサートを創り上げた。ほとんどすべてがyoutubeでアップされているが、その中からいくつかをここで紹介。

以前発表していた記事は..

また、プログラムの詳細、ビデオはコロン劇場の以下のページからも閲覧できる。


●3/20

まずは、3月20日の最終公演。第3部、コランジェロ(p)、アグリ(vl)、ロモ(bn)、カバルコス(cb)をバックに歌うスサーナ・リナルディの歌が素晴らしい。市立タンゴ・オーケストラの指揮者でもあり、このパートにギター、指揮で参加予定だったフアン・カルロス・クアッチは体調不良で不参加になった。

PRIMERA PARTE
CARLOS BUONO – ALDO SARALEGUI

BANDONEÓN | Carlos Buono
PIANO | Aldo Saralegui (INVITADO)

PROGRAMA

Astor Piazzolla
Oblivion
Tristezas de un Doble A

Agustín Bardi / Francisco García Jiménez
La última cita

Juan Carlos Cobián / Enrique Cadícamo
Los mareados

Astor Piazzolla
Adiós Nonino

SEGUNDA PARTE
JOSÉ "PEPE" COLÁNGELO CUARTETO

PIANO | José "Pepe" Colàngelo
VIOLÍN | Pablo Agri
CONTRABAJO | Daniel Falesca
BANDONEÓN | Horacio Romo
VOZ | Gabriela Rey

PROGRAMA
José Leonardo Colángelo
Todos los sueños
Duende y misterio

Aníbal Troilo / Catulo Castillo
Desencuentro

Astor Piazzolla
Lo que vendrá

Astor Piazzolla / Gerardo Mattos Rodríguez
Adiós Nonino
La Cumparsita

TERCERA PARTE
SUSANA RINALDI CON QUINTETO DIRIGIDO POR JUAN CARLOS CUACCI

VOZ | Susana Rinaldi
PIANO | José “Pepe” Colangelo
CONTRABAJO | Horacio Cabarcos
VIOLÍN | Pablo Agri
BANDONEÓN | Horacio Romo
GUITARRA Y DIRECCIÓN | Juan Carlos Cuacci(不参加)

PROGRAMA

Pedro Maffia / José Staffoloani
Ventarrón

Domingo Federico / Homero Expósito
Yuyo Verde

Astor Piazzolla / Jorge Luis Borges
Alguien le dice al Tango

Astor Piazzolla / Horacio Ferrer
Chiquilín de Bachín

Astor Piazzolla / Eladia Blázquez
Siempre se vuelve a Buenos Aires

●3/19

 真打ち登場!ピアソラは、大昔の本誌インタビューで、マルコーニを表して「街で小便してないで外に出ろ!」と、きつい言葉で言い放ったことがあった。それは何より、マルコーニの音楽家としての力を誰より知っていた発言だった。あのバンドネオンという難しい楽器を自在に操る天才で、初期はミュージシャン’ズ ミュージシャンと行った感じだったが、今やアルゼンチンのタンゴ界では圧倒的な存在だ。とくに市立タンゴ楽団というと、凄いメンバーばかりが揃っているのに、イマイチの評判だったが、彼が指揮をとるようになって、ガラっと変わった。まず、アレンジが凄い。指示が的確、参加ミュージシャンの練習に対する態度が違った。微に入り細に入ったオーケストレーションを一気に書くほか、たまには他の音楽を少しだけ覗かせるなどの茶目っ気もプロ級で、彼が指揮をとるとガラっと雰囲気が変わるのが誰にもわかるほどだった。今回はソロだから地味な映像に見えるが、中身はもの凄い!

 2部のトランペット、フリューゲルホーンのミゲル・アンヘル・タジャリータは、 Los Pericos, Ricardo Montaner, Carlos Baute, Palito Ortega, 2 minutos, Salta La Banca, Chayanneといったジャズ、ロック界のトップ・アーティスト達と共演、2009年からはインディオ・ソラーリのメンバーとして活躍しながらマヌエル・デ・ファリャ市立音楽院で教鞭もとっている。

 3部はレデスマ、ロモ、アグリ、カバルコスという現在を代表するメンバによるクアルテートの演奏で、最後はレデスマ夫人マリアが「Barada para mi muerte」を絶唱。

PRIMERA PARTE
NÉSTOR MARCONI

BANDONEÓN | Néstor Marconi

PROGRAMA
Astor Piazzolla
Oblivión (Fragmento)
Cadencia del 2º movimiento del concierto "Aconcagua"
Cadencia (Néstor Marconi) para el 1º movimiento del concierto "Aconcagua"
La muerte del ángel (Fragmento)
Verano Porteño
María de Buenos Aires
Decarísimo
Lo que vendrá
Adiós Nonino

(Adaptación y arreglos Néstor Marconi)

SEGUNDA PARTE
TRÍO VAINIKOFF – TALLARITA - GALLARDO

TROMPETA Y FLUGELHORN | Miguel Ángel Tallarita
GUITARRAS, GUITARRAS PROCESADAS Y VOZ | Fabián Gallardo
PIANO, TECLADOS, COMPUTADORAS, ARREGLOS Y DIRECCIÓN MUSICAL | Sergio Vainikoff

PROGRAMA

Astor Piazzolla
Oblivión
Violentango
Vuelvo al sur
Reminiscencia

Sergio Vainikoff
Azares-milonga del destino

Astor Piazzolla
Años de soledad

TERCERA PARTE
NICOLÁS LEDESMA CUARTETO

PIANO | Nicolás Ledesma
CONTRABAJO | Horacio Cabarcos
VIOLÍN | Pablo Agri
BANDONEÓN | Nicolás Ledesma
VOZ | María Viviana Pisoni
VOZ | Mavi Díaz (Artista invitada)

PROGRAMA

Leopoldo Federico
Éramos tan jóvenes

Aníbal Troilo - Astor Piazzolla
Contrabajeando

Astor Piazzolla - Horacio Ferrer
Milonga del trovador (Canta Mavi Díaz)

Astor Piazzolla
Libertango

Astor Piazzolla - Horacio Ferrer
Balada para mi muerte (Canta María Viviana Pisoni)

以下、とりあえず出演者とyoutubeを掲載。

●3/18

PRIMERA PARTE
DÚO AGRI – ROMO

VIOLÍN | Pablo Agri
BANDONEÓN | Horacio Romo

SEGUNDA PARTE
JUAN CARLOS CIRIGLIANO QUINTETO

FLAUTA Y SAXO ALTO | Bernardo Monk
TECLADO | Sergio Vainikoff
CONTRABAJO | Juan Fracchi
BATERÍA | Adolfo “Fito” Cirigliano
PIANO Y ARREGLOS | Juan Carlos Cirigliano

●3/17

PRIMERA PARTE
BANDONEÓN | Rodolfo Mederos

SEGUNDA PARTE
LA GRELA QUINTETO - Concierto del ángel

PIANO Y DIRECCIÓN | Pablo Fraguela
VIOLÍN | Diego Tejedor
BANDONEÓN | Ruben Slonimsky
CELLO | Rafael Delgado
CONTRABAJO | Ricardo Cánepa

PARTICIPACIÓN ESPECIAL | Inés Cuello

●3/16

PRIMERA PARTE
JULIO PANE – LEANDRO “YOYO” PANE

BANDONEÓN | Julio Pane
BANDONEÓN | Leandro Pane

SEGUNDA PARTE
WALTER RÍOS- JESÚS HIDALGO

TERCERA PARTE
FACUNDO RAMÍREZ CUARTETO
Participación especial: TERESA PARODI

Homenaje a Ariel Ramírez y Astor Piazzolla
PIANO | Facundo Ramírez
VOZ | Teresa Parodi
PERCUSIÓN | Ulises Lescano
GUITARRA | Leonardo Andersen
BAJO | Lucas Rosenwasser

●3/14

CONDUCCIÓN Y GUIÓN | Ignacio Varchausky

Orquesta Escuela de Tango Emilio Balcarce
DIRECTOR | Víctor Lavallén

●3/13

BANDONEÓN | Daniel Binelli
GUITARRA | César Angeleri

●3/12

ORQUESTA FILARMÓNICA DE BUENOS AIRES
DIRECTOR INVITADO | Pedro Ignacio Calderón
BANDONEÓN | Daniel Binelli (SOLISTA)

CONJUNTO 9
BANDONEÓN | Daniel Binelli
PRIMER VIOLÍN | Pablo Agri
SEGUNDO VIOLÍN | Brigitta Danko
VIOLA | Elizabeth Ridolfi
VIOLONCHELO | Diego Sánchez
CONTRABAJO | Juan Pablo Navarro
GUITARRA ELÉCTRICA | Ricardo Lew
PIANO | Nicolás Guershberg
PERCUSIÓN | Enrique “Zurdo” Roizner

●3/11

ESCALANDRUM
BATERÍA Y DIRECCIÓN | Daniel “Pipi” Piazzolla
PIANO Y ARREGLOS | Nicolás Guerschberg
CONTRABAJO | Mariano Sívori
SAXO ALTO Y SOPRANO | Gustavo Musso
SAXO TENOR | Damián Fogiel
CLARINETE BAJO | Martín Pantyrer

PARTICIPACIÓN ESPECIAL
Chango Spasiuk
Raúl Lavié
Elena Roger
Jairo


●3/10

PIANO | HORACIO LAVANDERA

PARTICIPACIÓN ESPECIAL
BANDONEÓN | Néstor MarconI

CAMERATA BARILOCHE

●3/9

QUINTETO ASTOR PIAZZOLLA
DIRECCIÓN | Julian Vat
PIANO | Nicolás Guerschberg
BANDONEÓN | Pablo Mainetti
GUITARRA ELÉCTRICA | Armando de la Vega
VIOLÍN | Serdar Geldymuradov
CONTRABAJO | Daniel Falasca

●3/7

Orquesta Escuela de Tango Emilio Balcarce
DIRECTOR | Víctor Lavallén
INVITADOS: Carlos Rossi - Trío Lavallén-Estigarribia-Cabarcos

PARTICIPACIÓN ESPECIAL : Susana Rinaldi

●3/6

BANDONEÓN | Horacio Romo
VIOLÍN | Pablo Agri
BATERÍA | Luis Ceravolo
PIANO | Nicolás Guerschberg
BAJO ELÉCTRICO | Matías Méndez
SINTETIZADORES | Esteban Sehinkman
GUITARRA ELÉCTRICA | Lucio Balduini
PERCUSIÓN | Marina Calzado Linage

INVITADAS

VOZ | Paula Maffia
SAXO | Yamile Burich
PARTICIPACIÓN ESPECIAL: Amelita Baltar

●3/5

ORQUESTA ESTABLE DEL TEATRO COLÓN
DIRECTOR | Luis Gorelik

BANDONEÓN | Juan José Mosalini (SOLISTA)
GUITARRA | César Angeleri (SOLISTA)
CONTRABAJO | Juan Pablo Navarro (SOLISTA INVITADO)

DIEGO SCHISSI QUINTETO

PIANO Y DIRECCIÓN | Diego Schissi​​

BANDONEÓN | Santiago Segret
VIOLÍN | Guillermo Rubino
GUITARRA | Ismael Grossman
CONTRABAJO | Juan Pablo Navarro


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