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[2018.02]サンパウロ国際音楽週間(SIM)レポート

文●宮ヶ迫ナンシー理沙 texto por NANCI LISSA MIYAGASAKO

SIM 全体XXX

 この数年、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラ見本市のレポートをお届け参りましたが、しばらく現地で更新できていなかったブラジルの最新情報を更新するぞと意気込み12月に参加した、サンパウロの音楽見本市SIM São Paulo(サンパウロ国際音楽週間)のレポートをお届けします。

〝街全体を会場として、音楽に携わる人たちが出会う場をサンパウロでもやろうと思った〟

 フランスはパリで開催されるMaMA Festival & Conventionを訪れインスパイアされた実行委員長ファビアナ・バチステラはそう語る。人間的なあたたかみが欠けるコンベンションセンターのような場所ではなく、内容を重視して、訪れた人たちが街をも楽しめるように。言葉の通りに、イベントの会場はサンパウロ文化センターを中心にして、夜はさまざまなテーマで街中のライヴハウスを会場にほとんどオールナイトで音楽ライヴが繰り広げられていた。日中は朝からワークショップやスピードミティングやパネルディスカッション、ショーケースと同時並行に多い時には7つ、8つのプログラムが進行していて、まさに気合いが入っている。初参加だった私のような者は、どうしてよいものかと、十分に計画を立てられないまま、ただ目が回り、今となっては見逃した内容も多々あったなぁと少々落胆している。しかし、それでも大変充実した約4日間だった。

 夜のプログラムは主に、添付の地図に記された会場で行われた。どの会場も、この数年サンパウロのナイトライフを盛り上げるライヴハウスだ。

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