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[2020.02]ダンスの時代 キューバダンス─ 伝統と本質 トレンドへのブレイクスルー ─

文●ダーリンSAEKO   text by DARLING SAEKO(写真は全て、筆者が「NATUR ARTE × SOMOS MUCHO MAS HIPHOP PROJECT 」参加の際に撮影したもの)

 キューバを代表するダンスと言えば、ダンソン、ソン、マンボ、チャチャチャ、モザンビーケ、ピローンなどのムシカポプラル(大衆音楽)と呼ばれる種類の音楽と共に発展したダンスとバイレ・フォルクロリコ(民族系ダンス)と呼ばれる(主にアフリカをルーツにもつ)サンテリア、アララ、パロ、ルンバ、男性たちのみ踊ることの許されるアバクア等のアフロキューバン系と言われるもの。そこにクラシックバレエやフラメンコ、コンテンポラリーダンスとその他各地域に伝わるダンスなどがある。

 世界中のダンサーたちがキューバを訪れ、また優秀なダンサーたちを世界に排出している。主に、首都ハバナはエンターテイメントの中心地ということもあり、全国から有数のダンサーが集まり、日々新たなクリエーションが誕生している。また今も昔もサンチアゴ・デ・クーバは、音楽やダンス、ファッションなど流行発信地と言われ立地的にジャマイカや他のカリブ国との交流が深く、音楽もダンスもアグレッシブな〝ノリ〟で人々を魅了している。

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