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[2018.06]特集:南アフリカの現代ジャズ 〜南ア・ジャズの新たなる黄金期の到来/ディスクガイド

1994年のアパルトヘイト廃止以来、どんどん盛んになってきた南アフリカの音楽シーン。ダンス・ミュージックのクワイトやゴムが国外からも注目を高めてきたが、今回の特集では南アフリカのコンテンポラリー・ジャズのシーンに焦点を当てたい。かつて「ケープ・ジャズ(Cape jazz)」と称され世界から注目された南アフリカのジャズ・シーン。今、その先端で、多くの世界に羽ばたくべき才能が、その才能を開花させ始めている。シーンの中で女性ミュージシャンが大いに活躍をしていることも特筆に値する。

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人口の8割を占めるアフリカ仁が南アフリカ人の中心。アパルトヘイト撤廃後も1部の黒人を除き貧困は解消されず、格差は開くばかり。黒人間で所得格差が拡大している(中間層が台頭する一方で約 8 割の黒人が貧困・低所得層)。

南ア・ジャズの新たなる黄金期の到来

文●吉本秀純 text by HIDESUMI YOSHIMOTO

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