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[2019.10]高橋AYUO あるサイケデリック・ボーイの立体的自叙伝

文と写真●松山晋也

text & photos by SHINYA MATSUYAMA

 7月3日にすみだトリフォニー小ホールでおこなわれたあるコンサートを観ながら、私はちょっとした感慨に包まれていた。「AYUOの自叙伝立体プロジェクトも、これでようやく完成したんだな……」と。《アウトサイド・ソサエティ》と題されたそのコンサートとほぼ同時期、AYUOは『Outside Society』というニュー・アルバムもリリースした。更に、去年9月には「Outside Society あるサイケデリック・ボーイの音楽遍歴」なる著書も上梓しているのだが、これらの本、CD、コンサートはすべて一つのテーマでつながっている。そのテーマとはつまり、ずっとアウトサイダーとして生きてきた(生きざるを得なかった)自分の人生を振り返ること、そしてアウトサイダーとしての自分が今世界をどのように見つめ、関わっているのかを考え、語ること、である。これら三つのメディア・ミックス・プロジェクトは、AYUOという音楽家の人生の中間決算報告書と言ってもいいだろう。

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