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[2024.1]Best Albums 2023 ②

2023年ベストアルバムを選んでいただきました!
(カタカナ表記のものは国内盤として発売されています)

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●宇戸裕紀

元ラティーナ社員。長野県在住。

以前ラティーナで働いていた頃は山のようにCDを聴いていた中から10枚に絞るのにかなり苦労したものだが今ではCDに触れることが少なくなった分、絞り出すのに苦労するようになった。そんな中でもまずはガイア・ヴィルメルの圧巻のラインナップにはブラジルの豊穣さを感じた。アルゼンチンからはラテンアメリカの深い精神性がにじみ出たようなサンティアゴ・アリアスがバンドネオンで描きだす世界観に感銘。バンドネオンといえば2024年はニコラス・エンリッチを聴く機会が何度かありそうなので嬉しい限り。映画ではフィンランド・プロレタリア路線回帰のアキ・カウリスマキ監督「枯れ葉」にじんわりやられた。

① Gaia Wilmer e Jaques Morelenbaum / Trem das cores

② Gaia Wilmer Sexteto / Epiderme Desvairada

③ Candelaria Zamar / Una Linterna (LP)

④ Enrique Mono Villegas / Interpreta a los Hermanos Ábalos (LP)

⑤ Juan Pablo Navarro Septeto / Visiones pandémicas

⑥ ディエゴ・スキッシ・キンテート / アピアソラード(Diego Schissi Quinteto / Apiazolado)

⑦ ジョアナ・ケイロス & 笹久保伸 / ピクチャー(LP)(Joana Queiroz & Sasakubo Shin / Picture(LP))

⑧ Flor Bobadilla / Solita mi alma

⑨ Juan Ignacio Sueyro / Oráculo

⑩ Santiago Arias, Mauro Alemám, Elio Gutiérrez / Barracán


岡本おかもと郁生いくお

FMラジオで番組制作を手掛けるほかラテン音楽Webマガジン「eLPop」を主宰。鎌倉FM「世界はジャズを求めてる」(木:20~21時:4週目)に出演中。

まずなんといっても、マイアミ在住日系ペルー人バンド・リーダー、トニー・スッカルが母親をフィーチャーした『ミミ&トニー』。2023年は2度来日、デラルスのNORAと共演した「SUKIYAKI」も話題となり、グラミー賞<ベスト・トロピカル・ラテン・アルバム>にもノミネート。同じくグラミーにノミネートされているのが、ウィリー・コロンの名盤『シエンブラ』(1978年)45周年を記念して出たルベン・ブラデスによるライヴ盤だ。また、エディ・パルミエリ師匠のもとで修業を積んだ若手たちが組んだソニド・ソラルはまさに、パルミエリの音楽を継承するハードコアなラテン・ジャズを聞かせるグループ。ダグ・ビーヴーズ、アロルド・ロペス・ヌッサ、ベテランのアイメ・ヌビオラやフアン・ルイス・ゲーラも素晴らしい。サルサ・スウィンゴサを率いるほか幅広い活動を展開する大儀見元がリリースした初のソロアルバム(しかも2枚!)も驚きの内容だ。

Mimy & Tony Succar / MIMY & TONY

Ruben Blades / Siembra: 45 Aniversario - En Vivo En El Coliseo De Puerto Rico

SONIDO SOLAR / Eddie Palmieri resents SONIDO SOLAR

Doug Beavers / Luna

Harold Lopez-Nussa / Timba A La Americana

Aymee Nuviola / Havana Nocturne

Juan Luis Guerra / Radio Güira

大儀見 元 / VERY PRESENT shaft  , VERY PRESENT ring

CRAZY KEN BAND / 世界

Saigenji / COVERS & INSTRUMENTALS


●Shhhhh

DJ / 東京出身。野外リスニングイベント、"EACH STORY"のキュレーションも担当。

アンビエント、ジャズ、テクノ、再発ものから俯瞰して選びました。メジャーのヒップホップアーティストであるAndre 3000の転向は新しかったし、これはブラック・スピリチュアリズムの最新型なのかと思いました。アンビエントの世界的な定着・世界戦時のアンビエントということを考えたら、ただの流行り廃りではなくて、音楽に何ができるか?なんて命題もしつこく呼び覚まされた。そんなBabxのピアノやSven Wunderのストリングス、Leo Takamiのメロディ、、それぞれの箱庭芸術などに救われました。

ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー / アゲイン(ONEOHTRIX POINT NEVER / Again)

Andre 3000 / New Blue Sun

Thandi Ntuli with Carlos Niño / Rainbow Revisited

Leo Takami / Next Door

ジョアナ・ケイロス & 笹久保伸 / ピクチャー(LP)(Joana Queiroz & Sasakubo Shin / Picture(LP))

Babx / une maison avec un piano dedans

ロレイン・ジェイムス / Gentle Confrontation(LORAINE JAMES / Gentle Confrontation)

memotone / How Was Your Life?

Sven Wunder / Late Again

Ahl Nana / L'Orchestre National Mauritanien


●谷本雅世(PaPiTaMuSiCa)

現地目線の南米音楽紹介。コマラジ「南米音楽旅行」MC、執筆、マテ茶アドバイザー

増々目が離せないウルグアイ音楽シーンは大豊作①②⑧⑩。アルゼンチン④⑦⑨、日本&アルゼンチン⑥、欧州発アルゼンチン系⑤。チリ③で、2024年は来日増加の期待大!

①ボストン在住ウルグアイ人ピアニストのJazzアレンジによるエドゥアルド・マテオ曲集は米国・アルゼンチン・ウルグアイ・ブラジル系実力派ゲスト多数の最高傑作。②歌う実力派ベーシスト、ダニエル・マサの本領発揮、名盤の風格漂う新作。③アギーレ主宰シャグラダメドラより盲目SSWの12年ぶり表現豊かな秀作。④もはやベテランの風格ナディア・ラルチェル他アルゼンチン若手人気No.1フォルクローレバンドの新作。⑤ジャズ・ベーシストの父とピアノ/ボーカルの娘による郷愁と素朴さあふれる初アルバム。チャマメの魅力をモダンに昇華した2021年日亜若手ミュージシャンによる音楽とダンスの祭典ライブ盤⑥。コロナ渦にタンゴ系Youtuberで活躍し一年の半分を国外ツアーする若手タンゴデュオ初アルバム⑦。生誕80年来日ツアーが記憶に新しいお馴染みドゥオの2012年ライブLP⑧。ポルカ・ミュゼット感じる東欧ルーツ、チャマメの貴公子が過去共演した北欧~アフリカの著名ゲストとの集大成⑨。ウルグアイ女性ボーカル・グループの草分けTravesia出身ベテランの多彩さと攻めを感じる最新作⑩。

<順不同>
① Nando Michelin / The Magical Universe of Eduardo Mateo

② Daniel Maza / Melomazeando

③ Luis Chávez Chávez / Azulillo

④ Don Olimpio / Vengo

⑤ Lucia & Horacio Fumero / Los FUMEROS

⑥ 民族音楽ようそろ〜ず, Facundo Rodriguez Trío, Pochotto / Chamamé en Japón ¡¡En Vivo!!

⑦ Asato Pais / AquellosTangos De Codigo Abierto

⑧ Dos Orientales / En Vivo En Buenos Aires

⑨ Chango Spasiuk / Eiké! - Entrar en el alma

⑩ Estela Magnone / Lazos

(ラティーナ2024年1月)


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