[2021.07]映画評『17歳の瞳に映る世界』『プロミシング・ヤング・ウーマン』
女性の生きづらさや尊厳を正反対の表現で描いて、
世界が喝采を贈ったまさに今観るべき二本の映画。
文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)
※こちらの記事は、7/15からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。
奇しくも同じ日(先行上映を除く)に公開初日を迎えるこの二本の映画は、鑑賞後には全く正反対の印象を残しながらも、突き詰めて考えるとまるでコインの表裏のように一つのテーマが浮かび上がってくる。それは実際には男性が圧倒的に