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Web版 2021年1月

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#アルゼンチン

[2021.01]【ピアソラ~生誕100年】超実用的ピアソラ・アルバム・ガイド on Spotify Part 5

文●斎藤充正 texto por Mitsumasa Saito [著者プロフィール] 斎藤充正 1958年鎌倉生まれ。第9回出光音楽賞(学術研究)受賞。アメリカン・ポップスから歌謡曲までフィールドは幅広い。世界のピアソラ・ファンがピアソラのバイブル本として認めている『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』の著者であり、ピアソラに関する数々の執筆や翻訳、未発表ライヴ原盤の発掘、紹介などまさにピアソラ研究の世界的第一人者。  まずは朗報から。前回「現在はユニバーサルが管理するフィ

[2020.1]タンゴダンスの魅力を世界に紹介し続けた巨匠、フアン・カルロス・コーペスの死に...

文●本田 健治 texto por Kenji Honda  既報の通り、フアン・カルロス・コーペスが亡くなった。タンゴダンスの歴史において、長くカップルを組んだマリア・ニエベスとともに、最も重要な軌跡を描いてきたダンサーの死。それも、今世界を不安に陥れているコロナ・ウィルスによってもたらされたものだった。新聞、ネットなどで、ブエノスアイレスの友人たちからもたくさんの情報が寄せられた。タンゴダンス界の巨匠の死を、それらの情報で再構成してみたい。  「父はあっという間になく

[2021.01]マラドーナと音楽(後編)

文●フアンホ・カルモナ  Text by Juanjo Carmona ●10番の夜 「10番の夜」はイタリアのRAIで放送されていたテレビショーで、2005年にマラドーナがアルゼンチンの放送局Canal 13のディレクターの協力を得て制作に至った。マラドーナが世界的スターと対談し、好きなことをやるという実に奔放なものだった。その中でも特にマラドーナが好んだのが歌。番組内でカルロス・ビベスの「Voy a olvidarme de mi(俺のことは忘れよう)」を披露したり、