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Web版 2023年11月

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#ブラジル音楽

[2023.11]ミルトン・ナシメントが導く魔法の森の秘密〜映画『ペルリンプスと秘密の森』

文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  ブラジルのアニメーション作家アレ・アブレウ、9年ぶりの新作『ペルリンプスと秘密の森』(2022)がもうすぐ日本で公開される。世界最大規模のアニメ映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞と観客賞をダブル受賞した前作、『父を探して』(2013/日本公開は2016年)もこのコラムで紹介しているが、その中で “列車が山の間から煙を上げながら現れる” 場面について、「まるでミルトン・ナシメントの『ジェライス』(1976)のジャケットの

[2023.11]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」㊵】 Edu Lobo 『Oitenta Anos』

文:中原 仁  8月29日に80歳を迎えたエドゥ・ロボが、その名も『80歳(オイテンタ・アノス)』と題するニューアルバムを発表した。最初にお伝えしておくと、11月リリースなので「2023年ブラジル・ディスク大賞」投票の対象外となる。  自作の24曲、歌は自身のほか、モニカ・サウマーゾ、ヴァネッサ・モレーノ、ゼー・ヘナート、そして28歳のアイルトン・モンタホーヨス。この4人。  プロデュースとアレンジは、ピアニストのクリストーヴァォン・バストス。ジョルジ・エルデル(ベース