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Web版 2022年3月

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2022年3月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額9…
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#MPB

[2022.3]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㉑】 女性のために歌ったが、批判を受け、歌わないことを宣言した作品 – 《Com açúcar, com afeto》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  今年1月の終わり頃、リオから意外なニュースが飛び込んできました。軍政や大規模開発などを通じ、厳しいことの多かった60年代以降のブラジルにおいて、弱い立場にあった女性の身になって歌う歌を長年送り出しヒットさせてきたシコ・ブアルキが、その部類の名作とされるはずの曲の1つについて、フェミニスト運動家たちの批判も踏まえ、「この歌は、自分のレパートリー(作品目録)から除外し、今後は歌い

[2022.3]【中原仁の「勝手にライナーノーツ⑳」】 Bala Desejo 『 SIM SIM SIM』

 20代の若者たちが、トロピカリアと70年代MPBのDNAを2020年代にアップデート! そうぶちあげよう。気合を入れて書いたので長編になります。  ハイスクール時代からの友人である、現在25歳前後の男女4人が結成したバンド、バラ・デゼージョ(Bala Desejo)。リオのインディー・ポップ第3世代のオールスター・グループが、ファースト・アルバム『SIM SIM SIM』の<Lado A>(A面)を2022年1月に、<Lado B>(B面)を2月にリリースした。  バラ