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#ブラジル
[2022.2]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑰】 幾度もの歌詞変更、監督との対立も多かった映画の中で - 《A felicidade》
文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura 前回のジョビン名作に関する記事では、ジョビンの名曲「Se todos fossem iguais a você」とともに、映画『黒いオルフェ』についても少しご紹介しました。 この映画は、ブラジル、イタリアとともに共同制作国となったフランスにおいて、1959年のカンヌ映画祭で最高位であるパルム・ドールを受賞し、更に翌60年の米国アカデミー賞においても外国語映画賞に輝き、広く
[2022.2]いま最も輝ける存在、サンパウロの女性シンガー、ヴァネッサ・モレーノ(Vanessa Moreno)へのロング・インタビュー
音、沈黙、強烈な感情。世界を感じ、それと相互に作用する歌とインストゥルメンツ。ブラジル音楽の新しい可能性を探るダイビングへのご招待。サンパウロの女性シンガー、ヴァネッサ・モレーノ(Vanessa Moreno)へのロング・インタビュー インタビューと文●伊藤亮介(大洋レコード) サンパウロの新潮流、ノーヴォス・コンポジトーレスから彗星のように出現したスター。ヴァネッサ・モレーノの歌とフィ・マロスティカのベースからなる異色のデュオ作『Vem Ver』で我々の度肝を抜いてか
[2022.2]【連載 シコ・ブアルキの作品との出会い⑲】誰も放っておかない若き美女を憂う子守唄 — Noiva da cidade
文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura 今回は、1978年にアレックス・ヴィアニ監督が制作した映画『Noiva da cidade(街の花嫁)』の主題歌として委嘱され、シコ・ブアルキがピアニストのフランシス・ハイミと共同で作詞・作曲した作品「Noiva da cidade(都会の花嫁)」をご紹介します。1976年のアルバム『Meus caros amigos(親愛なる我が友よ。10回目でも収録曲を紹介)』の中に収め
[2022.2]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑯】この世のすべてが君と同じだったなら - 《Se todos fossem iguais a você》
文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura 亡くなった愛妻エウリディケを、黄泉の国に出向いて連れ帰りたいという願いを受け入れてもらったものの、この世に戻る未知の最後で後方を振り向いてしまい、エウリディケが消えてしまうというギリシャ神話の主人公、音楽の天賦に恵まれたオルフェウス(ポルトガル語ではオルフェ)。その物語を、リオのスラム街の若者とカーニヴァルを舞台とするストーリーに置き換え、各国で好評を博した映画『黒いオルフェ