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[2024.5]8月の南米ツアー報告~③最終回サンパウロ編 『パンデミアを経た南米のウチナー社会』
文●宮沢和史
写真●Val Ferrer
2023年8月初頭にサンパウロで行われたブラジルフェスティバルに2日間出演し、その後アルゼンチンのブエノスアイレス、ペルーのリマを周り、コンサート活動や学校での講演活動、記念式典への参加などを経て、再びサンパウロに戻ってきた。というのも、月初めにヴィラ・カロン沖縄県人会サンパウロ支部主催の沖縄フェスティバルに出演した際、3週間後にまたサンパウロに戻って
[2024.5]これが噂のイスタンブール・タンゴ・フェスティバル!
文と写真●なかやまたけし texto por Takeshi Nakayama
東京での1週間のツアーを終え、羽田空港でTango Bardoのメンバーを見送ったあと、僕は物凄い虚無感に襲われていた。今までも幾度かイベントを企画してきたが、こんなことは初めてだった。ツアーは成功だったように思う。しかし、はっきりと自分の中での限界を感じてしまったのだ。
それから2ヶ月が過ぎた頃、
[2024.5]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」 ㊻】 Bernardo Zen 『Tudo é sinal』
文:中原 仁
このファースト・アルバム『Tudo É Sinal(トゥード・エ・シナル)』がサブスクで配信開始された2024年3月14日、18歳のバースデーを迎えたサンパウロのシンガー・ソングライター&ギタリスト、ベルナルド・ゼン。学校の友人たちと組んだバンド、ウマ・リラとの共演で、ベルナルドが全9曲を作詞作曲。収録時間20分のショート・サイズながら、白昼夢のようにさまざまな映像(半ば幻影?)
[2024.5] 【映画評】豊かな実を結んだコラボによる青春映画 『青春18×2 君へと続く道』『水深ゼロメートルから』
豊かな実を結んだコラボによる青春映画
『青春18×2 君へと続く道』
『水深ゼロメートルから』
文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)
コラボレーションとは、異なる立場の個人や団体などが組んで行う共同作業のことで、協力した主体や規模、範囲によって合作、共作、協働など、様々な呼び方がある。いずれにしても考え方や文化的背景の違いが高いハードルになるリスクもあれば、逆に思いもよらない大きな成果を上げる
[2024.4]【境界線上の蟻(アリ)~Ants On The Border Line〜18】イタリアン・ライブラリー・ミュージックの激レア5作品復刻
文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto
「すでに世界中のあらゆる音楽は掘り尽くされた」とも言われて久しいレア・グルーヴですが、掘り起こす基準や観点が変わればフレッシュなものに化ける未知の音源、あまりにも発売当時のプレス枚数が少なかったりしたために陽の目を見ていないグレイトな作品というのはまだまだ存在するもの。1960年代末から70年代前半にかけてイタリアで〝ライブラリー・ミュージック
[2024.4]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2024年4月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】
e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。
20位 Ëda Diaz · Suave Brutaレーベル:Airfono [24]
↓吉本秀純さん連載「境界線上の蟻(ア