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Web版 2021年1月

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#追悼

[2020.1]タンゴダンスの魅力を世界に紹介し続けた巨匠、フアン・カルロス・コーペスの死に...

文●本田 健治 texto por Kenji Honda  既報の通り、フアン・カルロス・コーペスが亡くなった。タンゴダンスの歴史において、長くカップルを組んだマリア・ニエベスとともに、最も重要な軌跡を描いてきたダンサーの死。それも、今世界を不安に陥れているコロナ・ウィルスによってもたらされたものだった。新聞、ネットなどで、ブエノスアイレスの友人たちからもたくさんの情報が寄せられた。タンゴダンス界の巨匠の死を、それらの情報で再構成してみたい。  「父はあっという間になく

[2021.01]【「ラ米乱反射」電子版 第6回】アルマンド・マンサネロ追悼特集 『アドーロ』に疼いたメキシコの青春 〜40年ぶり再会のマンサネロが語る〜

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  『アドーロ』(きみを熱愛する)で世界的に知られたメキシコのカンタアウトール(シンガー・ソングライター)、アルマンド・マンサネロが2020年12月28日、コロナ疫病COVID19によりメキシコ市内の病院で死去した。85歳だった。  12月初めには出身地ユカタン州都メリダの生誕地に「マンサネロ生家博物館」を開設、その開館式に出席していた。だが疫病に見舞われ、17日から入院、帰らぬ人となった。メキシコ人、とりわけ年配者はマンサネロの死を悲しんでい