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Web版 2024年7月

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2024年7月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額9…
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#ラティーナ2024年7月

[2024.7]【境界線上の蟻(アリ)~Ants On The Border Line〜21】アゼルバイジャンの改造エレキ・ギター界の重鎮、レフマン・メンメドリ

文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto  カスピ海の西岸に位置し、ロシア、イラン、アルメニア、ジョージアと国境を接するアゼルバイジャン共和国は、人口の9割以上をテュルク系が占め、宗教においてはイスラム教(国民の70%がシーア派で25%がスンニ派)、文化的にはアゼルバイジャン人が数多く居住するイランとの結びつきが強く、旧ソ連圏の国々の中でもとりわけイスラム圏からの影響を歴史的に強く受けてきた。音楽においては、同国を代表する古典音楽=ムガームの現代最高の歌い手である

[2024.7]キューバ人ミュージシャンの実話に基づいた映画『マンボマン』〜キューバ革命記念日の7/26(金)より配信開始!

文⚫︎太田亜紀 texto por Aki Ota  『マンボマン』は、UKを拠点にラテン音楽をプロデュースするインデペンデント系レーベル、TUMI MUSICの代表モ・フィニと著名なキューバ人作曲家、エデシオ・アレハンドロが共同で監督を務めた映画。両監督にとってこれが初の長編作品となった。 モ・フィニ監督は30年以上前からキューバ音楽の普及に従事し、アフロ・キューバン・オールスターズ、オマーラ・ポルトゥオンド、エリアデス・オチョア、カンディド・ファブレ、ジューサといった

[2024.7]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2024年7月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 V.A. · Congo Funk! Sound Madness from the Shores of the Mighty Congo River (Kinshasa / Brazzaville

[2024.7]アルゼンチンギター音楽の新たな指標〜カルロス・モスカルディーニ 25年ぶりに来日、初のソロツアー開催!

文:森井ヒデ 近年、アルゼンチンはギター音楽を中心とした新たな音楽的スタンダードを確立しつつあるように思える。ソロギターでは、フアン・ファルーは未だ衰え知らずの活動を行ない、キケ・シネシ、リカルド・モヤーノ、ギジェルモ・リソットらの音楽は日本に浸透してきている。すこし範囲を広げると、ACA SECA TRIOのヴォーカルであるフアン・キンテーロがギターの名手でもあるのは周知の事実だし、カルロス・アギーレは近年ギター5重奏団のアルバムをリリースした。 しかし上記に挙げたギタ

[2024.7]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」 ㊽】 Badi Assad, Orquestra Mundana Refugi 『Olho de Peixe』

文:中原 仁  アサド兄弟(セルジオ&オダイル・アサド)の妹であるギタリスト/ヴォイス・パフォーマー、バヂ・アサド(ネイティヴにはアサーヂと発音)がオルケストラ・ムンダナ・ヘフージと共演し、レニーニ&スザーノの1993年の超名盤『Olho de Peixe(魚眼)』をカヴァー、いや、リクリエイトした意欲作『オーリョ・ヂ・ペイシ』を5月末にデジタル・リリースした。  バヂは2019年に来日公演を行なった際、J-WAVE「サウージ!サウダージ」に出演してスタジオライヴで弾き語

[2024.7] 【映画評】2024年夏に観るべき傑作3本〜『メイ・ディセンバー ゆれる真実』『めくらやなぎと眠る女』『墓泥棒と失われた女神』

2024年夏に観るべき傑作3本 『メイ・ディセンバー ゆれる真実』 『めくらやなぎと眠る女』 『墓泥棒と失われた女神』 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  去年ハリウッドで長期に渡って行われた脚本家組合と俳優組合によるストライキの影響で、多くの大作映画の撮影が延期された。そのせいか今年の夏は誰もが話題にするような注目作は見当たらないが、それでも小、中規模の質の高い作品が数多く公開を控えている。そんな中から3本を選んで紹介しよう。