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Web版 2020年12月

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2020年12月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額…
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#タンゴ100年史

[2020.12]石橋 純【特集 私が選ぶラテンアメリカの本】

選・文●石橋 純  スペイン・ラテンアメリカ音楽を知るうえで必読の著者として3人を挙げたい。濱田滋郎(1935〜)、高場将美(1941〜2018)、YOSHIRO広石(1940〜)だ。濱田・高場は、達人のスペイン語能力をもってしてラ米音楽を紹介する先駆的存在であり、このふたりに匹敵する広さと深さでラ米音楽を評論できる日本語ライターは今後現れないだろうと私は思う。広石は、著作の副題によれば「世界を驚かせた伝説の日本人ラテン歌手」。彼もまた、スペイン語の達人である。

[2020.12]宇戸裕紀【特集 私が選ぶラテンアメリカの本】

選・文●宇戸裕紀  遠くにある異国のあり方を深く知るためには多くの手段がある。ニュース、外国語会話学校、旅行、留学、料理、音楽、文学、映画…どれもがその国の側面を映し出しているが一つだけでは不充分だ。そのいくつかをバランスよく摂取することでお互いが補完しあって、生き生きとした経験として身体に染み渡っていく。私がスペイン語を学び始めたひとつのきっかけがスペイン・ラテンアメリカの文学を直接原語で触れることができるからだったが、その魅力に改めて気がつくのは住んでみて文学で読んだよ