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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

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#ワールド・ミュージック

[2022.8]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2022年8月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Kobo Town · Carnival of the Ghostsレーベル:Stonetree [16] 19位 Amélia Muge · Améliasレーベル:Uguru [8] 18位

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[2022.8]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」㉕】 Beatriz Azevedo & Moreno Veloso『Clarice Clarão』

文:中原 仁  “閃光(きらめき)クラリッシ”。そう訳せば良いだろうか。『Clarice Clarão』は、ベアトリス・アゼヴェドとモレーノ・ヴェローゾが組んで、ブラジル文学を代表する作家、クラリッシ・リスペクトル(1920~1977。日本ではクラリッセ・リスペクトルと表記されることが多い)に捧げたアルバムだ。  ベアトリス・アゼヴェドはサンパウロ生まれ。大学で演劇を学び、1992年、オズヴァルド・ヂ・アンドラーヂとマリオ・ヂ・アンドラーヂが主導して1922年に開催しブラ

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[2022.8]【アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い㉘】 眼と眼が合えば - 《Pela luz dos olhs meus》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  ジョビンが、女性歌手ミウーシャ(シコ・ブアルキの姉。ジョアン・ジルベルトの妻でもあった)とのデュエットで「結婚しなきゃ、結婚しなきゃ」と繰り返しながら笑顔で締めくくる名曲、「Pela luz dos olhos teus(君のまなざしの輝きに)」。この歌が、カネカン劇場のライブなどで喝采を浴びたのは、ミウーシャとジョビンの名アルバムが出された1977年のことでした。お茶目さた

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[2022.7]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い㉗】幾重にも情熱を歌い上げる - 《Eu sei que vou te amar》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  名曲「Eu sei que vou te amar(君が好きになるとわかっている)」は、作詞家ヴィニシウス・ジ・モラエスが書いた愛の告白の歌詞で知られるゆったりとした歌で、1958年にジョビンとの共同作業で生まれました。最初は、翌59年に女性歌手レニータ・ブルーノのアルバムで録音。もともとこのアルバムは、タイトルがこの歌の締めのフレーズ「Por toda minha vida

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【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㉙】3度目の正直で居着いた人 — 《Teresinha》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  シコ・ブアルキというシンガーソングライターは、様々な形で権力と対決する音楽を編み出してきた一方で、慎ましく生きる人々の生き様や、それぞれの思いなどに焦点を当てた歌も数多く、時代背景を抜きにしても、真っ直ぐに人々の心を打つ作品がいくつもあります。この連載の第6回目でご紹介した、石切りで働き慎ましく生きる男への温かい眼差しを語った 「Pedro pedreiro」、第9回目でご紹

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[2022.7]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2022年7月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Vigüela · A la Manera Artesanaレーベル:ARC Music [6] 19位 Vieux Farka Touré · Les Racinesレーベル:World Cir

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くちずさめる音楽を遺したい ⎯⎯ 新ユニット「ジュス(笹子重治+ゲレン大嶋+宮良牧子)」の活動をスタートした笹子重治とゲレン大嶋にきく

インタビュー・文●佐藤英輔  ギタリストの笹子重治と三線奏者のゲレン大嶋の出会いは、30年前の沖縄に遡る。飲み友達になった二人だったが、コロナ禍を引き金にソングライターのユニットを結成。そして、ゲレン大嶋と一緒のグループにいた石垣出身のシンガーである宮良牧子がそこに加わり、ジュスは結成された。早速仕上げられたデビュー作『サガリバナ~島をくちずさむ Vol.1』には沖縄に対する思慕を介しての得難いメロディと歌唱と演奏が付帯し、聴く者をもう一つの地へと誘う。そんな確かな訴求力を

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[2022.7]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」㉔】 Jovem Dionisio 『Acorda, Pedrinho』

文:中原 仁  2022年上半期、ブラジル音楽シーン最大のサプライズ、そう言ってもいいだろう。ブラジル南部、パラナ州クリチーバの5人組ポップ・ロック・バンド、ジョーヴェン・ヂオニージオのファースト・アルバムのタイトル曲「ACORDA PEDRINHO」の大ヒットだ。  3月にデジタル・リリースした後、この曲はジワジワとストリーミング・サイトでの再生回数を伸ばし、5月下旬から6月初旬まで、Spotifyの「Top50 - Brasil」で1位になった。セルタネージョとファン

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[2014.5] 新世代ミナス音楽 ⎯ 21世紀のクルビ・ダ・エスキーナ、その現代性と肥沃さを聴く|Nova Geração Mineira, Contemporaneidade e Erudição

[月刊ラティーナ2014年5月号掲載記事]  1960年代末のミルトン・ナシメントを中心とするクルビ・ダ・エスキーナ(Clube da Esquina)・ムーブメントがロー・ボルジェス、トニーニョ・オルタなどミナス派の巨頭を輩出したように、2000年代初頭には自分たちのミナスの音楽シーンをスタートしようとする若い音楽家が集まり「ヘシクロ・ジェラル(Reciclo Geral)」という第一新世代が生まれた。このヘシクロ・ジェラルとはマケリー・カ(Makely Ka)、クリスト

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[2022.6]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㉘】ポルトガルのファドの熱帯版とは、これいかに - 《Fado tropcal》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura

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[2022.6]【琉球音楽周遊❹】 鹿児島県 奄美諸島のシマ唄① | 宮沢和史

文●宮沢和史 *以下敬称略  “シマウタ” という言葉はそもそも奄美大島で使われていた言葉だという。“シマ” とはIslandではなく、その人の生活圏=村落、集落を指している。任侠映画のせりふにある「うちのシマ」というやつはその組織の縄張りという意味で、それと同じ意味合いの使われ方だと言っていい。我が集落ではこういう言い方をする、同じ歌であっても我が集落ではこう歌う、といったように相対的に自分のテリトリーを誇示する意味でシマという言葉は言い勝手が良いのだと思う。沖縄でも「

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[2022.6]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2022年6月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Black Mango · Quicksandレーベル:Gusstaff [22] 19位 Iberi · Supraレーベル:Naxos World Music [21] 18位 Somi ·

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[2022.6]【連載 シコ・ブアルキの作品との出会い㉖】価値が減じたお札を皮肉った歌- 《Tamandaré》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  軍政による言論抑圧に対抗するシンガー・ソングライターというイメージの一方で、シコ・ブアルキが初めて発禁を命じられた作品が批判の対象としたのは、政治ではなく、巷の経済問題でした。これは、シコの芸歴をかなり知るファンにとっても、意外なことかもしれません。  中南米に馴染みある方々の間では、様々な時期あちこちで人々の苦労の種となったハイパー・インフレーション(高度の物価上昇)の悩

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[2022.5] 【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い㉓】ドラマ放映に間に合わなかった歌詞 - 《Anos dourados》

文と訳詞 : 中村 安志  texto por Yasushi Nakamura   ブラジル最大手テレビ局のグローボ(TV Globo)は、ブラジル全国のお茶の間に向けた数々のテレビドラマを生み出していることでも知られます。日本でもどこかで用いられた「テレビ小説」のような意味の「Tele-novela(テレ・ノヴェーラ)」という名称で広く知られ、高い人気を誇り、同じ言語圏のポルトガルにも輸出されてもいます。  この連載の20回目でご紹介したガブリエラのように、ジョビンが

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