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Web版 2023年4月

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2023年4月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額9…
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#ブラジル音楽

[2023.4]【アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い㊲(最終回)】たった1つの音だけで作ったサンバ - Samba de uma nota só

文と訳詞●中村 安志 texto e Tradução : Yasushi Nakamura  50年代、ジョビンが幼馴染みでもあるニュートン・メンドンサと生み出した作品の中で、例えば、この連載の第8回目でご紹介したDesafinado(音外れ)は、別格の傑作でしょう。  「自分は音が外れていると言われるが、そう指摘するあなたこそ、おかしいのではないか、これこそ新しい響き、ボサノヴァなのだ」と、新時代の幕開けを宣言するかのような台詞だけでも粋ですが、そもそもこの歌詞で語ら

[2023.4]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2023年4月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Debashish Bhattacharya · The Sound of the Soulレーベル:Abstract Logix [14] 19位 Jiraan · Sirtoレーベル:Zeph

[2023.4]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」㉝】Lucas Santtana 『O Paraíso』

文:中原 仁  間もなく初来日し、京都で開催されるミュージック・フェスティヴァル「KYOTOPHONIE」に出演、4月15日にCLUB METROで、23日に金剛能楽堂でライヴを行なうシンガー・ソングライター、ルーカス・サンタナ。フランスのレーベル、Nø Førmat!からCDとLPでリリースした最新作『O Paraíso(オ・パライーゾ)』を紹介する。  ルーカス・サンタナは1970年10月18日、バイーア州サルヴァドール生まれ。父ホベルト・サンタナはトン・ゼーの従兄弟

[2023.4]【追悼】芸術は長く、人生は短い ⎯⎯ 坂本龍一さんに捧ぐ

文●中原 仁  3月末、昨年亡くなった音楽プロデューサー、宮田茂樹さんを偲ぶ会の会場に、新緑の季節を先取りしたと思えるほど鮮やかな緑色の花が飾られていた。それが坂本龍一さんから贈られた花であることを聞いて何人かの出席者と、約2週間前に坂本さんが病床から明治神宮外苑の再開発に反対する手紙を都知事に送ったことなどに触れて、早く元気になって戻ってほしい、と話していたのだが ……。    その数日後に訃報が届き、しかも坂本さんが亡くなれられたのが3月28日で、偲ぶ会の日にはすでに天