[2022.12] 【映画評】 『ケイコ 目を澄ませて』 ⎯⎯ 豊作だった今年の邦画の中でもトリを飾るに相応しい傑作の説得力
『ケイコ 目を澄ませて』
豊作だった今年の邦画の中でも
トリを飾るに相応しい傑作の説得力
文●圷滋夫(映画・音楽ライター)
本コラムで今年紹介した邦画は、3月に春の公開作5本を集めた中の1本『猫は逃げた』だけだったが、実は今年も多くの邦画の傑作が公開されている。例えば『春原さんのうた』『ちょっと思い出しただけ』『愛なのに』『恋は光』『PLAN 75』『ベイビー・ブローカー』(韓国映画ですが是枝裕和監督作品)『さかなのこ』『LOVE LIFE』『線は、僕を描く』『あ