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#ラティーナ
[2023.2]【境界線上の蟻(アリ)~Seeking The New Frontiers~5】 アクサク・マブール(ベルギー)
文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto コノノNo.1、タラフ・ドゥ・ハイドゥークス、べべウ・ジルベルトなど。もっと遡れば80年代半ばにマハムド・アハメドの音源をリリースして後のエチオピーク・シリーズに連なる流れを作ったりもしているのだが、常に先鋭的なワールド・ミュージックの送り手として数多くの作品を手がけてきたベルギーのクラムド・ディスク。その一方で、80年代には無国籍ニューウェイヴや環境音楽、90年代にはテクノ、ドラムンベース、トリップ・ホップなどのクラブ
[2023.2]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2023年2月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】
e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Dimitris Mystakidis · Morsoレーベル:Fishbowl Music Tank [26] 19位 Payadora Tango Ensemble · Silent Tear
[2023.2]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い㉟】荒野に拓かれた新首都お披露目の交響曲 - Brasília, Sinfonia da Alvorada
文と訳詞●中村 安志 texto e tradução : Yasushi Nakamura ジョビンがその頭角を現していった、1950年代。その後半、彼は、演劇オルフェのための音楽で成功を得た後、ボサノヴァ興隆を経て、世界的に知られる存在へと飛躍していきます。 こうした発展の途次にジョビンが産んだ大作でありながら、あまり知られていない曲があります。熱帯の高原を開拓し、1960年に完成した新首都ブラジリアを主題とする朗読付きの交響曲「Brasília, Sinfoni
[2023.2] 『ブラジリアン・ミュージック200 - 200 Canções da Música Ppular Brasileira』 出版 著者インタビュー
●ラティーナ編集部 ブラジル独立200周年を記念して、広大で豊かなブラジル音楽の歴史から名曲200曲をセレクトし、その曲についてのエピソードや解説なども交えた名曲事典ともいえる書籍が出版されました。著者は、J-WAVEの人気FM番組「サウージ!サウダージ」のプロデュースを長年手がけ、ラティーナでもおなじみの中原 仁さん。今回、この書籍の出版にあたってお話を伺いました。 ◇ ── 本書を出版することになった経緯について教えてください。 中原 2021年の秋の時点でブラ
[2023.2]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」㉛】 『Sambas de Enredo Rio Carnaval 2023』
文:中原 仁 ブラジルのカーニヴァルは、コロナ禍で2021年は完全中止。2022年はリオのカーニヴァルのメインアクト、サンボドロモでのエスコーラ・ヂ・サンバのパレード・コンテストだけ、時期を4月に移して開催されたが、ストリート・カーニヴァルは引き続き中止となった。 2023年は、リオ、バイーア(サルヴァドール)、ペルナンブーコ(レシーフェ、オリンダ)、ブラジル三大カーニヴァルが3年ぶりに復活する。暦の上のカーニヴァルは2月24日だが、この日に向けて約1週間の祭典だ。