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Web版 2022年2月

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2022年2月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額9…
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#ラティーナ

クリバスのリーダー、フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris)の2ndソロ『Jogo』が間も無くリリース!

↓ご予約はこちらから。通常商品と、お得な角折れB級品がございます。  日本で今、最も受け入れられている現代アルゼンチンのグループの1つは、2014年にデビューしたクリバス(Cribas)ではないだろうか。その中心人物、フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris|ピアノ)の『35mm』に続くソロ名義2作目となるアルバムは、伝統的ジャズ・トリオ編成でのオリジナル曲集となった。  ピアニスト兼作曲家であるフアン・フェルミン・フェラリス以外のトリオの

[2022.2]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑰】 幾度もの歌詞変更、監督との対立も多かった映画の中で - 《A felicidade》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  前回のジョビン名作に関する記事では、ジョビンの名曲「Se todos fossem iguais a você」とともに、映画『黒いオルフェ』についても少しご紹介しました。  この映画は、ブラジル、イタリアとともに共同制作国となったフランスにおいて、1959年のカンヌ映画祭で最高位であるパルム・ドールを受賞し、更に翌60年の米国アカデミー賞においても外国語映画賞に輝き、広く

[2022.2]いま最も輝ける存在、サンパウロの女性シンガー、ヴァネッサ・モレーノ(Vanessa Moreno)へのロング・インタビュー

音、沈黙、強烈な感情。世界を感じ、それと相互に作用する歌とインストゥルメンツ。ブラジル音楽の新しい可能性を探るダイビングへのご招待。サンパウロの女性シンガー、ヴァネッサ・モレーノ(Vanessa Moreno)へのロング・インタビュー インタビューと文●伊藤亮介(大洋レコード)  サンパウロの新潮流、ノーヴォス・コンポジトーレスから彗星のように出現したスター。ヴァネッサ・モレーノの歌とフィ・マロスティカのベースからなる異色のデュオ作『Vem Ver』で我々の度肝を抜いてか

[2022.2] 新しい会田桃子像の全貌を提示する器楽と歌の2枚組大作アルバム『MOMOKO AIDA』

文●花田勝暁  ポストクラシカル~ジャズ~ワールドミュージック(フォルクローレ / タンゴ)にまたがる新しい室内楽 + 主にスペイン語で歌われる胸に迫る名曲の数々 ⎯⎯ 歌声の魅力にも定評があったバイオリニストの会田桃子が、1枚がインストゥルメンタル、もう1枚が歌のアルバムという、2枚組の大作アルバム『MOMOKO AIDA』を発表した。  インストゥルメンタル・アルバムは、会田桃子のオリジナル楽曲(6曲)が中心となり、録音メンバーの藤本一馬、林正樹、西嶋徹が、新曲を提供

[2022.2] 青木菜穂子 ⎯ ソロピアノ・アルバム『Tardes lejanas(遥かなる午後)』

文●花田勝暁  「セレステ・セプテット(Celeste Septet)」「クアルテート・コンフェイト(Cuarteto Confeito)」「オルケスタ・アウロラ(Orquestra Aurora)」などで活躍するピアニストの青木菜穂子が、ピアノ独奏を中心とするソロアルバム『Tardes lejanas(遥かなる午後)』を2月15日、リリースした。   収録曲は以下の通りで、タンゴの名作①③⑦⑩の他、青木のオリジナルの新曲②⑥⑨、ワルツの名作④、フォルクローレ・ピアニスト

[2022.2] 【島々百景 第68回】 浜比嘉島・宮城島・伊計島 (沖縄県)

文と写真●宮沢和史  沖縄本島周辺の主要な島々にはフェリーを使って大体渡ることができる。西海岸を北部から見ていくと伊平屋島・伊是名島・伊江島・水納島・粟国島・渡名喜島・久米島・慶良間諸島。東海岸では津堅島・久高島がある。筆者が渡ったことのない島もまだまだ多い。北部では本部港・運天港、南部では那覇 泊港と各島々を結びたくさんのフェリーが行き来する。昨年は小笠原の大噴火に起因する軽石の漂着でいずれの港も一時フェリーが出航できず、人々のライフラインが滞った。奄美諸島や沖縄県の島々

[2022.2]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑯】この世のすべてが君と同じだったなら - 《Se todos fossem iguais a você》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  亡くなった愛妻エウリディケを、黄泉の国に出向いて連れ帰りたいという願いを受け入れてもらったものの、この世に戻る未知の最後で後方を振り向いてしまい、エウリディケが消えてしまうというギリシャ神話の主人公、音楽の天賦に恵まれたオルフェウス(ポルトガル語ではオルフェ)。その物語を、リオのスラム街の若者とカーニヴァルを舞台とするストーリーに置き換え、各国で好評を博した映画『黒いオルフェ

[2022.2]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2022年2月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

 e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Oki · Tonkori in the Moonlight(1996-2006)レーベル:Mais Um [-] 19位 Karolina Cicha & Spółka · Karaimska

[2022.2] 特集上映『タル・ベーラ 伝説前夜』 ⎯ 独りスクリーンと対峙する至福の映画体験

劇場で観なくちゃ意味がない! 暗い闇の中、独りスクリーンと対峙する至福の映画体験。 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  先日、日本映画製作者連盟が発表した2021年の映画興行収入は、2020年よりもわずかに回復したが、洋画に限って見ると過去最低の成績だった。しかもそれが興収全体の約2割でしかなく(つまり邦画が約8割)、興収ベスト10に入った洋画は10位の『ワイルド・スピード ジェットブレイク』のみという惨憺たる結果だ(ちなみに上位は日本のアニメ作品で占められている)。ま