[2022.7]ラティーナ流 おいしいワールド・レシピ⑱ 沖縄の炊き込みご飯〜クファジューシー〜
文と写真●宮沢和史
近頃は沖縄料理が珍しいものではなくなり、すっかり市民権を得た感があります。「島唄」を発表した今から30年前には東京といえどもそう何軒も沖縄料理店を見つけることはできませんでした。今では大きな街ではほぼ沖縄料理店や居酒屋の暖簾をくぐることができますね。しかも、料理本やネットでのレシピサイトのおかげで家庭でも本格的な沖縄料理を再現できる時代になりました。
ご飯を使った沖縄料理のジューシーをご存知の方は多いと思いますが、ジューシーには二種類あるのをご存知ですか?
・クファジューシー
汁気を残さない日本の炊き込みご飯のような料理
※クファとは堅いという意味
・ヤファジューシー
ヨモギやイモなどを使ったお粥
※ヤファとは柔らかいという意味。ボロボロジューシーとも言う
筆者が最初に出会ったのは那覇の居酒屋さんで食べたフーチバー(よもぎ)のボロボロジューシーでした。ほっぺたの内側が震え出して頬の筋肉が “つる” のではないかと思うほど身体が反応し、その美味しさに感動したものでした。
ボロボロジューシーはいずれ極めてから紹介したいですが、今回は各家庭で再現しやすいクファジューシーを作ってみたいと思います。
(注)本来は豚バラブロックをしっかりと茹でた茹で汁を出汁として使いますが、今回は味付け済みの豚肉から手軽に作るため、椎茸の戻し汁と顆粒出汁を使います。
材料
(注)ジューシーにはこれを入れなくてはいけない、これを入れてはいけないというルールは無いと思います。今回は新鮮なひじきを見つけたので使いますが、昆布を使うのも一般的です。お好きな組み合わせを見つけてください。
・米:二合
(A)
・ひじき:30~80g(好みで)
・豚バラブロック:150〜200g
(注)ラフテーや角煮やチャーシューなどをサイコロ大に
・干し椎茸:4〜5枚(戻し汁を後に使用)
・人参:40〜50g
・こんにゃく:40〜50g
・竹輪、カマボコなど:40〜50g
など
(B)
・しょうゆ:大さじ2
・みりん:大さじ2
・酒:大さじ1
・顆粒の出汁:適量
・サラダ油:小さじ2
作り方:
1)戻した椎茸を含めた材料を食べやすい大きさに切る。
2)ひじきは軽く水洗いする。
3)といだお米を炊飯器に入れ、(B)を入れる。
4)二合の目盛りまで椎茸の戻し汁を入れ、(A)の具材を入れる。
※目盛りに達しない場合は足りない分水を足す。
5)サラダ油と顆粒の出汁を適量入れ、軽くかき混ぜる。
6)あとは炊飯器のスイッチを押すだけ。
7)炊き上がったら、軽く蒸らして完成!
この日は “ゆし豆腐汁” と買ってきた “テビチ(豚足)の煮付け” とともにいただきました。
(ラティーナ2022年7月)
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