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[2021.03]【e-magazine LATINA】編集部が今週聴いてほしい世界の新譜からの5曲[3/18更新]

[無料記事] 文●編集部

 編集部が気になった新譜の中から、厳選した5曲を紹介します!
 さらっとした紹介でも、毎週やった方がいいなあと思っている今日この頃です。

1曲目。Hiatus Kaiyote「Get Sun(feat.Arthur Verocai)」

アルバム『Mood Valiant』(2021年6月25日リリース)より

 オーストラリアで結成されたユニット、ハイエイタス・カイヨーテから久々に新しい音源がリリースされた。所属レーベルも移籍し、フライング・ロータスが主宰するレーベル〈Brainfeeder〉と契約を結んでいる。
 6月25日に6年ぶりに発表する新作『Mood Valiant』(3rdアルバム)からの先行公開曲で、ブラジルの伝説的ミュージシャン、アルトゥール・ヴェロカイ(Arthur Verocai)をアレンジャーに迎えてのレコーディング。2019年の終わり、リオデジャネイロでのレコーディングした。
 ヴェロカイによって、ホーンとストリングが加えられ、生まれ変わった楽曲を聴いたメンバーは、誰もが解き放たれた感覚を味わったという。


2曲目。Julian Mourin 「Júpiter|feat.中山うり」

アルバム『Los Diamantes』より

 フリアン・モウリン(Julian Mourin)の新作アルバム『Los Diamantes』がリリースされた。フリアン・モウリンといえば2017年には大洋レコードの招聘により日本ツアーを行い、6都市を行脚したSSW。その後2018年には1年以上をかけてブラジルとウルグアイに滞在。プロデューサーとしての活動の幅を広げ、その人柄そのものともいえるピュアな音楽性に一層磨きをかけている。ブエノスアイレスのインディー系SSWの中核的存在としてアインダ・デュオ、ルシオ・マンテル、2月まで1年間日本に滞在していたガブリエラ・ベルトラミーノなどとも親交が深い。ソロとしては三作目となる本作ではシンプルさを目指してたのか、ポップさは影を潜めている。その分、歌詞の役割が特に際立っており、歌詞がわからなくても耳に残るメロディー作りはさすがの一言。タンゴを弾かないバンドネオン奏者フェルナンド・サマレア、日本からはSSWの中山うりの参加も日本のファンには嬉しいサプライズ。長い間一緒に演奏している友人のような息のあった歌が絶妙。



3曲目。yuma yamaguchi「潜行 (feat. 角銅真実)」

アルバム『NotAnArtist』(2021年4月7日リリース)より

 数々の映画、ドラマ、CMへの音楽提供でも活躍する作曲家 / ピアニストの yuma yamaguchi の 2021年4月7日(水)に配信リリースされるニュー・アルバム『NotAnArtist』の先行公開曲の1つ「潜行 (feat. 角銅真実)」。
 作曲はyuma yamaguchi、作詞は角銅真実。角銅の歌と、サックスやストリングが溶け合う様に耳を奪われる。
 ゲストに七尾旅人やラブリーサマーちゃんを迎えた曲もすでに公開されているが、それぞれに別の魅力を宿した曲が揃っていて、フルアルバムのリリースが楽しみな1枚だ。


4曲目。折坂悠太「鶫(つぐみ)」

ミニアルバム『朝顔』より

 3月10日にリリースされた折坂悠太のミニアルバム『朝顔』より。
 ドラマ『監察医 朝顔』の主題歌「朝顔」は、以前からシングルとして配信リリースされていたが、同曲を含む5曲がCDとしてリリースされた。
 「鶫(つぐみ)」は、同ドラマで挿入歌として使用された新曲で、テーマとしては「朝顔」と同じく、“朝”や“夜明け”をテーマにした心の深いところに様々なものを残していく名曲。ミニアルバムには他に、痛烈な新曲「針の穴」や八重山民謡「安里屋ユンタ」のカバー、収録の前日に完成して各曲を繋ぐ役割をしているという「のこされた者のワルツ」が収録されている。


5曲目。Guillem Roma「La Profecía|feat. Sílvia Pérez Cruz」

ギジェム・ロマ「ラ・プロフェシア(feat. シルビア・ペレス・クルス)

 カタルーニャ出身で、インディペンデントな活動をしているシンガーソングライター、ギジェム・ロマ(Guillem Roma)のニューシングルに、シルビア・ペレス・クルス(Sílvia Pérez Cruz)が参加。これが、まるでホルヘ・ドレクスレルとシルビアがデュエットしているような「こういうの聞きたかった!」という1曲になっている。
 同郷の若手を応援するシルビア。アーティストとしての姿勢まで、やはり美しい。


 以上、編集部が今週聴いてほしい世界の新譜からの5曲でした。また聴いて下さい! ではでは!

(ラティーナ2021年3月)

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