[2021.08]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い⑥】慎ましく生きる人に向ける眼差し — シコ・ブアルキ作《Pedro pedreiro》
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[2021.08]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い⑥】慎ましく生きる人に向ける眼差し — シコ・ブアルキ作《Pedro pedreiro》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura

本エントリーは、8/11(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。
お知らせ●中村安志氏の執筆による好評連載「アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い」についても、今後素晴らしい記事が続きますが、今は一旦、この連載「シコ・ブアルキの作品との出会い」の方を掲載しています。今後は、何回かずつ交互に掲載して行きます。両連載とも、まだまだ凄い話が続きます。乞うご期待!!!(編集部)
著者プロフィール●音楽大好き。自らもスペインの名工ベルナベ作10弦ギターを奏でる外交官。通算7年半駐在したブラジルで1992年国連地球サミット、2016年リオ五輪などに従事。その他ベルギーに2年余、昨年まで米国ボストンに3年半駐在。Bで始まる場所ばかりなのは、ただの偶然とのこと。ちなみに、中村氏は、あのブラジル音楽、ジャズフルート奏者、城戸夕果さんの夫君でもありますよ。

 シコは、高名な歴史学者セルジオ・ブアルキを父とする裕福な家庭に育ちながら、ブラジル社会の恵まれない層で慎ましく生きる人々の姿を描く曲を、好んで書きました。今回ご紹介するのはそのような作品の1つ。主人公の石切り職人のペドロという貧しい男が、仕事場に通うための汽車を今日も待っている情景から始まります。
 40数行に及ぶ歌詞の随所に、発音が類似する単語やフレーズが早口言葉のように続き、これを聞いているだけで、鮮やかに編まれたデザインか何かを見ているような気にさせられます。冒頭部分から少し、意識的に発音に注目しながら概観してみましょう。

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