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[2018.12]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #18 『コトリンゴ』

文●フアン・フェルミン・フェラリス

 みなさん既にコトリンゴのアルゼンチン滞在の重要性をお分かりのはずです。私の意見では、坂本龍一が我々の国において日本の音楽への扉を開きました。彼女が来る前から、幾人かの音楽家がコトリンゴの音楽をよく知っていました。そしてその中にはルイス・アルベルト・スピネッタもいました。モノ・フォンタナやクラウディオ・カルドーネはスピネッタのキーボーディストだったということで我々の国では重要な音楽家です。それは私が両者を知った理由でもあります。ルイスとの演奏は感動的でした。私はスピネッタの鍵盤奏者になることを夢見ていました。同じく彼らを私のバンドに招くことも夢見ています。両者ともコンサートでピアノソロを演奏する時間がありました。だから私は彼ら一人一人の特別性を知っていたのです。クラウディオ・カルドーネがスピネッタといた最後の時間に、彼の家でもこの習慣を繰り返したのです。彼はそのコンサートでのみ演奏していた曲がありました。「closet」「to stanford」「こどものせかい」と呼ばれる曲。それはコトリンゴの音楽です。

 コトリンゴのツアーはソロではなく、クラウディオ・カルドーネ、モノ・フォンタナだけでなく、我々のグループであるクリバスとも共演することになりました。コンサートはとてもエモーショナルで会場は満員でした。

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