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[2017.02]現代ポーランドのピアニズム〜スワヴェク・ヤスクウケを拠点として〜

文●オラシオ
text by Horacio

 一番有名な人物が大作曲家ショパンという国ポーランド。そしてアルトゥル・ルービンシュタインやクリスティアン・ツィメルマンらクラシック史に残る偉大なピアニストを数多く輩出している国でもある。しかし近年はそうした歴史と伝統を踏まえつつ、主に70年代後半以降に生まれた比較的若い世代のジャズ・ピアニストたちによる新しいピアノ表現が確立されており、単に「ショパンの国」というイメージ以上に豊潤なピアノ作品が数多く生み出されている。現代のポーランド音楽シーンにおいて、どんなピアニストたちが活躍しているのか、リリースされたピアノ・ソロ作品とともにご紹介したい。

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 昨年の12月に最新作『夢の中へ』(①)のプロモーションのために数日間のみの初来日を果たしたスワヴェク・ヤスクウケは、今もっとも注目を集める存在だ。ゼロ年代前半には、すでに一定数の日本人ファンも獲得しているパンク・エレクトロニカ・ジャズ・ユニット「ピンク・フロイト」のサポート・キーボーディストとして活動していたというキャリアが象徴するように、若者らしいリズム・センスと怖いもの知らずの勢いがある音楽性が売りのミュージシャンだった。しかし娘の誕生などプライベートにおける環境の変化が立て続き、抒情的で聴き手の日常に寄り添うような作風の『Moments』(②)『Sea』(③)をリリースして、ポーランドのみならず世界のピアノ音楽の潮流の中で確かな存在感をアピールした。特に『Sea』ではピアノという楽器のイメージを超えた電子音楽的な音響で多くのリスナーを驚かせた。

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