文●斎藤充正　texto por Mitsumasa Saito

［著者プロフィール］ 斎藤充正　1958年鎌倉生まれ。第9回出光音楽賞（学術研究）受賞。アメリカン・ポップスから歌謡曲までフィールドは幅広い。世界のピアソラ・ファンがピアソラのバイブル本として認めている『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』の著者であり、ピアソラに関する数々の執筆や翻訳、未発表ライヴ原盤の発掘、紹介などまさにピアソラ研究の世界的第一人者｡

※こちらの記事は、7/7からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。

　Spotify上のピアソラ・アルバムの紹介は今回が最終回となるが、告知をひとつ。3月のユニバーサルミュージックからの7タイトル復刻に続き、ソニーから8月25日に10タイトルのリリースが決定した。今回は旧CBS音源はなしで、RCA原盤を中心に、ヴォーグ、ミランからのタイトルを加えたラインナップとなっている。内容は以下の通り。

　ピアソラ、ピアソラを弾く（キンテート、1961年）SICP-6385
　ピアソラか 否か（キンテート、1961年）SICP-6386
　レジーナ劇場のピアソラ1970（キンテート、1970年）SICP-6387
　五重奏のためのコンチェルト（キンテート、バンドネオン・ソロ他、1970年録音、1971年発売）SICP-6388
　ブエノスアイレス市の現代ポピュラー音楽(1)（コンフント9、1971年録音、1972年発売）SICP-6389
　ブエノスアイレス市の現代ポピュラー音楽(2)（コンフント9、1972年）SICP-6390
　シンフォニア・デ・タンゴ（弦楽オーケストラ、1955年、フランスVogue原盤）SICP-6391
　天使の死～オデオン劇場1973～（キンテート、1973年録音、1997年発売、Milan原盤）SICP-6392
　ピアソラ＝ゴシェネチェ・ライヴ1982（キンテート、ロベルト・ゴジェネチェ、1982年）SICP-6393
　バンドネオン・シンフォニコ～アストル・ピアソラ・ラスト・コンサート（ピアソラ、マノス・ハジダキス指揮アテネ・カラーズ・オーケストラ、1990年録音、1996年発売、Milan原盤）SICP-6394