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[2021.08]バイアーナシステムの軌跡:ブラジルのリズムの豊かさ|バイアーナシステム(前編)

 地方の伝統的リズムと世界中のリズムをミックスしてサウンド革命を起こし、現代ブラジル音楽の最重要バンドとなったグループの軌跡を紹介します。

LuizFranco-0482のコピー

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バイアーナシステムの中心人物
(左から Roberto Barreto / SekoBass / Russo Passapusso)

文●ヂエゴ・ムニス(Diego Muniz) 翻訳●花田勝暁

 伝統的に優れたミュージシャンを世界に紹介してきたバイーア。この伝統は今も更新され続けています。ドリヴァル・カイミ(Dorival Caymmi)、ジルベルト・ジル(Gilberto Gil)、カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)、マリア・ベターニア(Maria Bethânia)、イヴェッチ・サンガロ(Ivete Sangalo)etc. に続いて、バイーアのシーンを新たに代表するグループが登場しています。

 ホベルト・バヘット(Roberto Barreto)、フソ・パサプソ(Russo Passapusso)、セコ・バス(Seko Bass)によって結成されたサルヴァドールのグループは、トロピカリア、マンギビート、アシェー・ミュージックの後継者で、オリジナルのサウンドを作り出し、シーンに新鮮さをもって受け入れられ、ブラジルの音楽シーンに独自の位置を獲得しました。

 アフリカのパーカッション、ジャマイカのサウンドシステム、そして何よりギターハ・バイアーナ(サルヴァドールのトリオ・エレトリコが発明した楽器)を携えて、バイアーナシステムは、バイーアの伝統とカリブのリズムを結びつけました。

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ギターハ・バイアーナ(guitarra baiana)のアイコン、
アルマンヂーニョ(Armandinho)

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 「バイアーナシステムは、ギターハ・バイアーナに新しい音の可能性を見出そうという提案から生まれました。当初から、主に影響を受けていたのはイジェシャー(ijexá)、レゲエ、サンバヘギ(samba-reggae)にダブ。ギターハ・バイアーナを声として考えていました」と、グループの生みの親であるギタリスト、ホベルト・バヘットは言います。

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