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【e-magazine LATINA】編集部が今週聴いてほしい世界の新譜からの5曲[1/14更新]

 

[無料記事][2021.1.14]

文●編集部


 こんにちは〜! 新譜を中心に編集部が気になった5曲オススメしますよ! 

1曲目。LITTLE CREATURES 「速報音楽」

アルバム『30』より

 昨年、デビュー30周年を迎えた日本が誇る不動のトリオ、LITTLE CREATURES(青柳拓次(Vo/G)、鈴木正人(Bass/Key)、栗原務(Dr/Per))が、ニューアルバム『30』をリリース。全編日本語詞。
 今回紹介した曲「速報音楽」には、世界中の国名が出てきて、作詞作曲の青柳が普段どんな音楽を聴いているのか垣間見えてくる。
 30年のバンド・アンサンブルを経て削ぎ落とされた音はまろやか。30年の進化と余裕が感じられる。かっこええです!

 ドラムの栗原務がセレクトしたLITTLE CREATURESのオールタイム・ベストのプレイリスト↓


2曲目。Jane Birkin 「A marée haute」

アルバム『Oh Pardon tu dormais…』より

 フランスを代表するシンガー/女優のジェーン・バーキンがニューアルバム『Oh Pardon tu dormais…』をリリース。前作から3年ぶりですが、前作『シンフォニック・バーキン&ゲンズブール(Birkin / Gainsbourg:Le Symphonique )』のオーケストレイションを担当したのはは日本人作編曲家・中島ノブユキ。フランスに移住した中島との共作関係は続いていますが、本作の作曲とアレンジを手がけたのはフランス人SSWのエティエンヌ・ダオ(作詞は全てジェーン本人!)。
 アルバムを構成するフレンチ・オルタナロック/フレンチ・ポップの楽曲群には、娘ケイト・バリーの死についての言及もあり、これまでのジェーンの人生の様々な思い出が刻み込まれている。真摯な作品だからこそ、ヘヴィな作品でもある。ぜひ、一聴を。

ユニバーサル・ミュージックのサイトで、ジェーン・バーキンの最新インタビューが読めます。↓


3曲目。Emicida「É tudo pra ontem part. Gilberto Gil」

 現代ブラジルのHipHopシーンとブラック・ミュージック・シーンを牽引する才能「エミシーダ」のドキュメンタリー映画『エミシーダ:アマレーロ - 過ぎゆく時のなかで』 が、12月にNetflixで公開された。原題は『AmarElo - É Tudo Pra Ontem』。「AmarElo(「黄色」或いは、「絆を大切にする」の意)」は、エミシーダの最新アルバムのタイトルで、「É Tudo Pra Ontem(全ては昨日のために)」は、今回選曲したシングル曲のタイトル。
 「É Tudo Pra Ontem」は、映画の公開に合わせ、12月10日にリリースされたニューシングルで、アルバムには収録されていない。ジルベルト・ジルが参加し、美しく可愛らしい内容の詩を朗読している。

 映画は、サンパウロの伝統ある市立劇場で、アルバム『AmarElo』をベースにしたコンサートの準備〜当日の内容が中心にストーリーが進んでいく。ブラジルの黒人がどれほど権利のために闘ってきたか、エミシーダがその道に続くために、今でもどんな思いで努力を続けているかが、非常によく分かる映画だ。観る者にもエネルギーを分けてくれる映画だと思う。

 同アルバムのタイトル曲「AmarElo」のリフレインで歌われるのは、「過去に苦しんでばかりはいられない/もう十分血を流したし涙も流した/去年は死んでいたけど/今年は生きている」というメッセージで、本シングル「É Tudo Pra Ontem」のメッセージは、「(ないがしろにされた)過去のために、今、やるべきことをやること」。この2つのメッセージが、エミシーダが今、伝えたいことなのだろう。

 ぜひ、映画観てください!


4曲目。Ordinarius「Feminina」

 2019年に来日ツアーを行ったブラジルのコーラス・グループ、オルヂナリウスが昨年、ニューアルバム『Paralelas』をリリース。その中に、来日ツアーのレパートリーの中でもアクセントになっていた「Feminina(ジョイス・モレーノ作詞作曲)」が収録されている。原曲の格好良さを失なわずスローテンポにしたアレンジは聴き応えある。
 アルバム全体の選曲の妙も素晴らしく、好きな曲沢山! MPB好きのツボを刺激する内容になっている。


5曲目。James Blake「Atmosphere」

 イギリス出身のSSW、ジェームズ・ブレイクの音楽が「ワールドミュージック」と呼ばれたことは一度もないと思うんですが、ジェームズ・ブレイクのリリースした最新EP(初のカバー曲集)で、筆者が人生で一番多く聴いた曲の1つ「Atmosphere(オリジナルはJoy Division)」をカバーしていたのがとても嬉しくて。

Walk in silence,  歩いていく 静寂の中を
Don't walk away, in silence.  行かないでくれ 沈黙したままで
See the danger, 危険に目を向けろ
Always danger, 常に危険は存在する
Endless talking,  終わりのない会話
Life rebuilding, 人生の やり直し
Don't walk away.  立ち去らないで
〜〜〜
イアン・カーティス 作詞作曲/松浦美奈 訳


 以上、編集部が今週聴いてほしい世界の新譜からの5曲でした。次回は、もっと「ワールドミュージック」色濃く選曲する予定です。ではでは!


(ラティーナ2021年1月)



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