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[2017.06]ブラジル音楽新世代を聴くDisc Guide クリチーバ編

選・文●村上達郎

プロフィール●高校時代のブラジル交換留学をきっかけにブラジル文化の虜となる。卒業後に単独で渡伯、クリチバにて自身のバンドと現地のグループにてライブ演奏や録音をし活動をする。2016年よりサンパウロ州立音楽院のショーロ科にて7弦ギターを勉強している、現在21歳の現役音楽院生。作曲家、アレンジャー、ライターとしての活動も始めている若手アーティスト。

 サンパウロの南に位置するパラナ州の州都クリチバ、約180万人が住むこの街は、一昔前から様々な方面でのアーティストを輩出し注目を浴びてきた。三年弱クリチバのアンダーグラウンドシーンに片足を突っ込みながら生活した筆者の友人のほとんどは、ミュージシャン、写真家、詩人、タトゥー職人、造形美術家、音楽フェスやアートイベント企画などの職に関わる若者だ。ブラジリアンアートの混沌とした部分を維持しながらそれをポピュラー化する彼らの活動は、音楽シーンを見ると一目瞭然で、現在のブラジル音楽シーンにおいて目を離すことができない異彩を放つアーティストが数多く存在している。音楽的スタイルは幅広く、トラディショナルなブラジリアン・サウンドはもちろんのこと、ジャズから70年代プログレ、00年代のポストロックからの影響をも大胆に取り入れ、各々が「新しい音」を追求するその様は、ある種のヒッピームーブメントのようだ。そんな彼らの音楽シーンの特筆すべき点は、街の規模が巨大すぎないことから個々のアーティスト同士の強い繋がりが生まれ、数々の洗練されたプロジェクトやグループが今も派生的に生まれ続けているということだろう。今回はそんな「クリチバーノサウンド」の有名どころの一部を選び、紹介していこうと思う。数え切れないほどのグループがそれぞれ違ったスタイルを確立しているため、5枚をピックアップするのは非常に難しいが、ブラジルの新しい世代の音楽に興味のある方はぜひ一度、彼らの音楽シーン全体をチェックしてみてほしい。

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