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[2020.09]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」②】Marisa Monte「Cinephonia」


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▲マリーザ・モンチが映像ソフトの収録曲から
セレクトして発表した音源「Cinephonia」


───── 中原仁の「勝手にライナーノーツ」─────
近年、日本盤の発売が減少し、日本における洋楽文化の特徴である解説(ライナーノーツ)を通じて、そのアルバムや楽曲や音楽家についての情報を得られる機会がめっきり減った。
また、盤を発売しない、サブスクリプションのみのリリースが増えたことで、音楽と容易に接することが出来る反面、情報の飢えはさらに進んでいる。
ならば、やってしまえ!ということで始める、タイトルどおりの連載。
リンクを通じて実際に音楽を聴き、楽しむ上での参考としていただきたい。

 2019年にアルバム・デビュー30周年を迎え、12年ぶりの来日公演も行なったマリーザ・モンチは今年、EMI (現Universal) からSony Musicに移籍した。

 『O Que Você Quer Saber de Verdade (あなたが本当に知りたいこと)』(2011年) を最後に途絶えているスタジオ録音の新作について、マリーザは昨年の来日時に「来年 (2020年) にはレコーディングする」と語ったが、コロナ禍で微妙な状況。それに代わって、これまでに発表してきた映像ソフトの収録曲をセレクトして3タイトル、配信でリリースした。時代順に紹介していく。

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