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WEB版創刊! 2020年9月

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#ワールドミュージック

[2020.09]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ②】ヴァイオリン、教会の坊さん、「洗礼者ヨハネに捧げる踊り」 ―ミクロネシア・ヤップ島のカトリックと音楽―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  大航海時代、世界各地にカトリックを広めたのがイエズス会士でした。F.ザビエル (1506-1552)もその一人。この頃、宣教師たちはモノフォニー(単旋律)のグレゴリオ聖歌に加え、ポリフォニーのミサ曲等もうたっていました。複数のパートが同等に進行するポリフォニーに対して、メロディと伴奏からなるのはホモフォニー。宣教師たちは、耳からも文化の違いを感じ取りました。そのサウンドスケープをドラマ仕立てにしたのが、1986年公開の英・仏・米の映

[2020.09]アドリアーナ・カルカニョット|ステイホーム中に「緊急」で完成させたアルバム『Só』を語る

アドリアーナ・カルカニョット●プロフィール  1965年10月3日、ブラジル・ポルトアレグレ生まれ。女性シンガー・ソングライター。1980年代半ばからプロとして歌い始め、1990年にデビューアルバム『Enguiço』を発表。その後もコンスタントに作品をリリースし、MPBを代表する女性シンガーとして活躍。“女性版カエターノ・ヴェローゾ”の異名をとり人気を集めた。アーティストからの評価も高く、サンバやボサ・ノヴァを昇華した現在進行形のブラジル音楽を描き出す才女として多くのリス

[2020.09]ガブリエラ・ベルトラミーノの「人生を変えた3枚、1作、1冊」

ガブリエラ・ベルトラミーノ(Gabriela Beltramino)  アルゼンチン、コルドバ出身の歌手、女優。15歳から歌手として音楽劇、バンド活動など様々な舞台に立つ。2011年からプロジャズ歌手として活動し、2015年にはアルゼンチンジャズ界の重鎮マリアーノ・ライアコノが手がけた処女作『Senses』をリリース。欧州ツアーを行い、一躍ブエノスアイレス・ジャズ界に名を馳せた。  女優としてはノルマン・ブリスキ、ノラ・モセインコに師事。ロサンゼルス・アクティング・スタジ