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#中村安志
[2021.11]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑪】ボサノヴァ期以前の作品から - Foi a noite
文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura 1958年の名曲 Chega de saudadeを皮切りに、ボサノヴァと呼ばれる作品を次々と世に出していったジョビンは、これに先立つ時期にも、既に多数の素晴らしい曲を作っています。そうしたボサノヴァ以前の作品として、今回は、1957年に発売された女性歌手シルヴィア・テレスのLP 『Carícia』(愛の仕草)に収録されている、「Foi a noite(あれは夜だった)」をご
【連載シコ・ブアルキの作品との出会い⑬】カーニヴァルの隊列のように通り去る過去と、新時代の幕開け ─ シコ・ブアルキ作《Vai passar》
文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura 本日は、1985年、シコ自らのファーストネームをタイトルにしたアルバム『Fracisco』の中に収録された、「Vai passar(通り過ぎていく)」というサンバをご紹介します。 ひと口にサンバと言っても、酒をちょっと置いたテーブルを囲み、小編成で和んで歌うのを近距離で聴く、いわゆるパゴーヂ的なものから、大規模会場で数百人単位の打楽器隊が打ち鳴らすリズムに合わせたカーニヴァ
[2021.11]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑩】先人の作品からも一部を引いた、雨あがりの薔薇園の輝き - 《Chovendo na roseira》
文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura ※こちらの記事は、11/12(金)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 Chovendo na roseira(薔薇の園に雨が降る)は、名歌手エリス・レジーナとジョビンが1974年に制作した、「三月の水」を含む有名なアルバムに収録された、とても美しい歌です。エリスの夫でもあるピアニストのセザール・カマルゴ・マリアーノと共同でジョビンがア