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Web版 2024年12月

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2024年12月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額…
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#ブラジル音楽

[2024.12]【速報】結成60周年!伝説のギター・デュオ、アサド兄弟〜2025年4月に来日ツアーを開催!

 来年、結成60周年を迎える伝説のギター・デュオ、アサド兄弟が、来年4月に来日し、久しぶりに日本での公演を行うことが決定!  ショーロのバンドリニストだった父親の影響で、幼い頃からギターに慣れ親しんだセルジオとオダイルのアサド兄弟は、著名なギタリスト、モニーナ・タヴォラの元で更にその精緻なアンサンブルに磨きをかけた。デュオ・ギターのためのオリジナル作品を圧倒的なテクニックで披露し聴衆を驚かせ続けるアサド兄弟は、兄セルジオの巧みなアレンジにより、様々なジャンルの音楽をレパート

[2024.12]箏曲家 西 陽子『KOTO BRASIL』 〜構想10年!音楽文化を乗り越え、遂に完成した新作〜

文●曽山啓一  箏(琴)、三味線、笛、胡弓などなど、和楽器は不思議な楽器だ。西洋の一定の音程を基準に、低音からハーモニー構造をもって構築されていく音楽とは、全く楽器の発想が違う。  オーケストラ音楽の機能に合わせて楽器を進化させることがほとんどない。箏の調整をするのには、琴柱を用いる。ボディには弦が張ってあるのだが、琴柱と右端の長さを調整して音程を作っていく。演奏に際しては、右端と琴柱の間を爪ではじく。音程を上げるときは、押しと言って、左手で琴柱の左側の弦を押す。それによっ

[2024.12]ブラジル新世代の中軸として注目される存在〜チン・ベルナルデス Tim Bernardes〜来日インタビュー 

文:中原 仁  2023年11月、ソロで初来日して「FESTIVAL de FRUE 2023」に出演、ギターとピアノの弾き語りで美しい歌声とソングライターとしての実力を披露した、チン・ベルナルデス。2024年11月にはロック・トリオ、オ・テルノを率いて再来日し「FESTIVAL de FRUE 2024」に出演。結成15年のオ・テルノの “活動停止前の最後のコンサートツアーとしての初来日” となった。  チン・ベルナルデスが2017年に発表したファースト・ソロ『ヘコメサ

[2024.12]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」 53】 5 a Seco 『Sentido』

文:中原 仁  2000年代後半から2010年代に頭角を表した、ノヴォス・コンポジトーレス(新しいコンポーザーたち)と総称されるサンパウロの新世代。そのキーパーソン、ダニ・グルジェルとハイスクールの同級生だったト・ブランヂリオーニ、ヴィニシウス・カルデローニのほか、ペドロ・アルテーリオ、ペドロ・ヴィアーフォラ、ダニ・ブラッキ。この5人のシンガー・ソングライターが2009年に結成したバンド、シンコ・ア・セコ。当時は全員、20代前半だった。  当初は、ライヴのために期間限定で