マガジンのカバー画像

WEB版創刊! 2020年11月

21
このマガジンにはラティーナ2020年11月に新規にアップした記事が収められていますが、定期購読マガジンの「ラティーナ」を購読していただくと、最新号とアーカイブの全てが月額900円… もっと読む
¥950
運営しているクリエイター

#映画音楽

[2020.11]圷 滋夫【特集 私の好きなアジア映画】

選・文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)  “アジア映画”と一言で括っても、それぞれの国の映画には独自の歴史や特徴があるので、それをひとまとめで語るのは難しい。それでも一つ確実に言えるのは、どの国にも新たな才能が現れては過去の作品群と接続し、その国の映画のイメージや特徴を少しずつ深め、広め、そして更新してゆくということだろう。そんな今この瞬間にも生まれているであろう新たな才能の中から、ここでは3つの国の新作を紹介しよう。

[2020.11]大石 始【特集 私の好きなアジア映画】

選・文●大石 始  90年代の僕はエドワード・ヤンや侯孝賢を通じて台湾のことを知り、ウォン・カーウァイの作品で香港のことを知った。インターネットの広大な世界が広がる前、映画は音楽と同じように世界を知るツールのひとつでもあり、アジアに対する僕のイメージの大部分は(少なくとも2000年代初頭までは)映画を通じて育まれたものだった。インターネットであらゆる情報にアクセスできるようになった今もなお、その網の隙間からたくさんの歴史や物語がこぼれ落ちている。ここに挙げたのは、インターネ