文:久万田晋(くまだ・すすむ 沖縄県立芸術大学・教授) 「チョンダラー」ということばで多くの人が思い浮かべるのは、沖縄の夏の芸能エイサーにおいて、顔を白塗りにしてバサー(芭蕉布)をまとい、滑稽な動作で主役の太鼓打ち達に絡んだり補佐したりする役柄のことだろう。しかし、このようなエ…
文と写真●宮沢和史 材料:4~5人分
文と写真●宮沢和史 2019年10月31日に首里城正殿、北殿、南殿が焼け落ちてから1年が経過した。5度目の再建に向けて集まった寄付金は49億円近くにものぼると聞き、前回の復元から30年近く経って島内はもちろん、全国、いや、世界から愛されるお城であったのだなと改めて実感しているところである。目…
選・文●宮沢和史 ウェブ版として生まれ変わった”e-magazine LATINA”では、音楽だけではなく世界の映画についても語り合える場を作っていきたいと思っています。第一回目の今回は様々なフィールドで活躍されている方々から”アジア映画”をご紹介していただきます。アジア映画といっても必ずしも…
選・文●野田隆司 いわゆるアジア映画を見るようになったのは1980年代後半あたり。ワールドミュージックのブームと同じ頃のこと。沖縄からたまに上京する機会があると、”ぴあ“でスケジュールをチェックして、ミニシアターやライブハウス、CDショップを訪ね歩いた。 「紅いコーリャン」(チャン…
選・文●辺土名直子 沖縄映画への誘い 幼い頃は、大人たちがご近所で集まることも多く、ブルーシートを敷いて、オードブルに持ち寄りの三合瓶に一升瓶、唄三線が夜更けまでお構いなしに鳴り響いていた。大学進学を機に大阪へ10年、沖縄へ帰ってきた時にはそんな光景は薄れつつあった。 私は1976…