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Web版 2023年3月

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2023年3月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額9…
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#中村安志

[2023.3]【アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い㊱】ジョビンが長く追い求めた、鳥の姿をした精霊 - Matita Perê

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  1973年。それまで、米国などで大きな成功を収めつつ、大手レコード会社のレーベルで作品を世に出してきたジョビンが、初めて自費制作を試みたアルバムがリリースされました。ニューヨークのスタジオで独自録音された、Matita Perê(マチータ・ペレー)です。  60年代初期までのボサノヴァ・ブームの流れの中では、恋心などをわかりやすい言葉で表現した歌が多く見られたジョビン。しか

[2023.3]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㊴】 私が感じる全て — Todo o sentimento

文と訳詞●中村 安志  texto por Yasushi Nakamura  1987年、シコ・ブアルキは、自身のファーストネームを冠したアルバムFranciscoを制作した際、多くの曲で、粋なベテラン・ピアニスト、クリストヴァン・バストスの参加を得ました。このクリストヴァンと一緒に作った中でも、特に名作となっている「Todo o sentimento」は、シコの作品の中でも出色の美しいメロディーと歌詞が心を打ちます。  アルバム・リリースの翌年となる88年、TVグロー