世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.07]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り12】 沖縄の木遣り歌 「国頭サバクイ」

[2021.07]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り12】 沖縄の木遣り歌 「国頭サバクイ」

文:久万田晋(くまだ・すすむ 沖縄県立芸術大学・教授)  沖縄の民謡の目立った特徴として、労働歌、作業歌が少ないということがある。日本本土の民謡なら、たとえば田植唄、田草取り唄、麦刈唄、麦搗唄、糸紡ぎ唄、地曳網唄、馬追唄、杭打唄…… というように、ありとあらゆる仕事、作業の工程に関わる民謡が存在する。その裾野の広がりを明らかにすることは、これまでの日本民謡研究の重要な目的のひとつでもあった。ところが、沖縄ではなぜか労働歌、作業歌が少ない。ここでその理由を明らかにすることはで

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[2021.06]【連載 アルゼンチンの沖縄移民史⑥】「世替わり」の中の移民と文化

[2021.06]【連載 アルゼンチンの沖縄移民史⑥】「世替わり」の中の移民と文化

文●月野楓子  去る6月23日は「慰霊の日」だった。76年前の今日、沖縄に配備された日本軍の司令官が自決し、組織的な戦闘は一応終結したとされる(以降も離島での戦闘や日本軍による住民殺害、飢餓等によって多くの人が亡くなった)。戦争による惨禍が再び起こることのないよう「恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を慰める」ため、「慰霊の日」が制定された。県内の学校や役所は休みとなり、様々な場所で祈りが捧げられる。  地上での戦いが展開された沖縄戦では20万人以上の人々が命を落とした。

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[2021.06]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り11】 沖縄の創作エイサー −伝統性と現代性の競合−

[2021.06]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り11】 沖縄の創作エイサー −伝統性と現代性の競合−

文:久万田晋(くまだ・すすむ 沖縄県立芸術大学・教授)  前にエイサーを紹介した記事(連載第3回)においても、戦後沖縄で始まったエイサーコンクールを通じてエイサーが大きな変貌を遂げたことを指摘した。エイサーはいまや県外各地、そして世界各地にも広がっている。その大きな原動力となったのが1980年代に登場した創作エイサーの団体であり、その嚆矢が後に紹介する琉球國祭り太鼓である。  創作エイサー団体は、従来の地域に密着した青年会エイサーとは、様々な点において違いがある。その違い

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[2021.05]【島々百景 第60回】 大正区 大阪府

[2021.05]【島々百景 第60回】 大正区 大阪府

文と写真●宮沢和史  この『島々百景』は本紙が紙媒体であった頃から続けていて、39話まで来たところで一旦単行本にまとめて発売した。連載開始当初から宮沢が旅をしてきた島々について書き連ねてきたわけだが、単行本になる最後の方では島に限らず、海無し県の山梨県や奈良県についても書いた。「そもそも地球上の陸地は全て“島”じゃないか!」「“島”とは必ずしもアイランドを指す言葉ではない。他所とは一線を隔てた自分たちのテリトリーである“シマ”を指す言葉でもある」という言い訳めいた言い分で武

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[2021.05]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り10】 沖縄のハーリー行事 −爬竜船競漕と龍蛇神への願い−

[2021.05]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り10】 沖縄のハーリー行事 −爬竜船競漕と龍蛇神への願い−

文:久万田晋(くまだ・すすむ 沖縄県立芸術大学・教授)  沖縄では、旧暦5月4日に各地でハーリー行事(爬竜船競漕)が行われる。この日の朝、沖縄ではハーリー行事の始まりを知らせる鐘が鳴ると梅雨が開けると言われている。これは元々中国中南部に由来する行事であるが、それ以外にタイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、ボルネオ、香港、台湾と東アジア・東南アジアの各地で行われている。  爬竜船競漕の起源については、古代中国春秋戦国時代、楚の政治家屈原(くつげん)にまつわる由来譚がある。屈原

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[2021.04]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り9】 歌がつなぐ奄美と八重山−騒ぎ歌《六調》の系譜−

[2021.04]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り9】 歌がつなぐ奄美と八重山−騒ぎ歌《六調》の系譜−

文:久万田晋(くまだ・すすむ 沖縄県立芸術大学・教授)  八重山には《六調節》(さまわ)という歌が伝わっている。これは、奄美諸島で盛んに歌い踊られる《六調》が伝わったものといわれている。奄美諸島北部の島々では、タネオロシ(餅貰い)などの祭や八月踊り、また様々な宴席の最後に必ずといっていいほど《六調》が踊られる。歌と三線、太鼓の伴奏に合わせて参加者が自由に乱舞するのである。これは沖縄のカチャーシーとよく似ている。奄美《六調》の三線の弾き方は、ギターのストローク奏法のように三線

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[2021.03]【島々百景 第58回】リマ|ペルー

[2021.03]【島々百景 第58回】リマ|ペルー

文と写真:宮沢和史  世界の新型コロナウイルスの累計感染者数・死者数を見てみると、ご存知の通り、その上位は主に南北アメリカ大陸とヨーロッパ諸国が占めているが、上位20カ国のうち、13カ国がこれまでに訪問したことがある国だったのには驚いた。デリケートな問題で、推測や憶測でものを言ってはいけないが、自分が好んで渡航してきた国々は人の交流、物の交錯によって文化が生まれてきた背景がある場所が多く、現在も人間同士が摩擦し合うことによって推進力を生み出しているような活気溢れるエネルギッ

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[2021.03]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り8】 沖縄の浜下り行事 −祓い清めと女の遊び−

[2021.03]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り8】 沖縄の浜下り行事 −祓い清めと女の遊び−

文:久万田晋(くまだ・すすむ 沖縄県立芸術大学・教授)  3月になってずいぶん寒さも和らいできた。沖縄では旧暦の3月3日にハマウリ(浜下り)と呼ばれる行事が行われる。昨今の沖縄では、「ハマウリって、ビーチパーリ(ティ)ーのことでしょう?」とこたえる若者も多いようだが、ハマウリの本来の意味は海浜に打ち寄せる潮水で心身に付いた穢れを祓い清める行事である。  このハマウリ行事には由来譚がある。ある美しい娘のところに夜な夜な若い男が訪れてきた。母親は娘に男の身元を問うが、娘は答え

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[2021.02]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り7】 奄美大島の八月踊り −男女の歌掛けと太鼓の響き−

[2021.02]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り7】 奄美大島の八月踊り −男女の歌掛けと太鼓の響き−

本エントリーは、2/23(火)までは無料で読めますが、2/24(水)からはe-magzeina LATINA の定期購読会員の方が全文を読める記事になります。定期購読はこちらから。 文:久万田晋(くまだ・すすむ 沖縄県立芸術大学・教授)  奄美大島では毎夏旧暦八月の初旬、夕暮れになると島のあちこちで太鼓を連打する音が響きわたり、力強い男女の歌声とともに、輪になって踊りを楽しむ人々の姿を見ることができる。これが奄美を代表する民俗芸能、八月踊りである。八月踊りは島によって名称

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[2021.01]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り6】 宮古のクイチャー −伝統と創造の拮抗−

[2021.01]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り6】 宮古のクイチャー −伝統と創造の拮抗−

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