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Web版 2025年2月

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[2025.2] 「ミルトンは観客席─」 グラミー賞でのミルトン・ナシメントへの愚かな扱いに、ブラジル国内での批判高まる

文●編集部  今年のグラミー賞に「Best Jazz Vocal Album」部門で、ブラジル音楽の至宝ミルトン・ナシメント(82歳)が、エスペランサ・スポルディング(40歳)と共同制作したアルバム『Milton + Esperanza』でノミネートされていた。エスペランサの企画・プロデュースにより実現した完全コラボレーション作品で、ミルトンの60〜70年代の作品の再録音が中心のアルバムだった。  『Milton + Esperanza』は、日本国内でも愛聴され、ブラジルデ

[2025.2]【映画評】激動の1960~1970年代を走り抜けた男たち - 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』『ヒプノシス レコードジャケットの美学』『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』

激動の1960~1970年代を走り抜けた男たち 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』 『ヒプノシスレコードジャケットの美学』 『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  フォーク・リヴァイヴァルが全盛期を迎えた1960年代は、後半になるとロックが台頭し、ロックは70年代を通じて音楽的な広がりだけでなく、様々な角度からあらゆる実験が試みられる。今月はそんな激動の時代を、音楽と関わりながら走り抜けた男たちが主人公の、3本