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Web版 2023年6月

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#タンゴ

[2023.6]【連載タンゴ界隈そぞろ歩き ④】 タンゴとエレキギター その1

文●吉村 俊司 Texto por Shunji Yoshimura 前回ギタロンに焦点を当てつつタンゴにおけるギターやギターアンサンブルの界隈を歩き回ってみたのに続き、今回はタンゴとエレキギターの界隈へと足を伸ばしてみたい。実はこの話は日本タンゴ・アカデミー機関誌「タンゲアンド・エン・ハポン」44号 (2018年9月) にも書いたことがあるのだが、改めて書き進めるとどうやら1回の記事では収まりきらない様相となってきた。そこで今回は、タンゴにエレキギターが導入された初期の頃

[2023.6]ダンス・フロアに流してきた、唯一の楽団タンゴ・バルド来日!

文●Yuko AMANO  2010年代から徐々に増え始めた、新しい世代のミュージシャンによる新興タンゴ楽団。なかでも2017年に「ロマンティカ・ミロンゲーラ」が一大旋風を巻き起こすと、それまで同時代の楽団など見向きもしなかったミロンガの民も、彼らの録音を熱狂的に受け入れ、積極的に踊り始めた。流行りものはとりあえずフロアにぶち込んどけばいいや、という発想で、全世界のタンゴのダンス・フロアには、ロマンティカを中心とした新興楽団の録音が鳴り響きはじめる。それは、まさしく熱病のご