[2020.11]【TOKIKOの地球曼荼羅④】 ポルトガル、運命のファド 〜ファドを辿る旅〜
文●加藤登紀子
① アマリア・ロドリゲスとの出会い
私とファドの出会い、と言えば、ごく当たり前。ファドを代表する歌手、アマリア・ロドリゲスだった。
レコードも発売され、来日公演も何度も見ることができたので、ごく自然に彼女の歌をカバーすることから始まった。
1972年に結婚した後の1974年、長谷川きよしさんと「灰色の瞳」をデュエットし、ワールドミュージックのジョイントコンサートを開いたことから、いい曲はどんどん日本語にして歌っていこう、という姿勢だったので。
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